12th UNISEC Space Takumi Conference

2022-03-28
for Practical Study of Problem Finding and Solving in Space Systems

Space Takumi Conferenceに参加希望者は、申し込みフォームからお申し込みください。フォームからのお申し込みが不可能な場合、氏名、所属、連絡先をUNISEC事務局(連絡先は下記参照)宛てに、7月1日(金)までに、必ず、事前に申し込みをしてください。
申し込み後に、事務局から、誓約事項など詳細情報を通知します。

開催日 令和4年7月9日(土)
時間 9:50~17:40(予定)
開催場所 オンライン開催 Zoom
配信場所 東京科学大学 石川台3号館 304号室
主催 NPO法人 大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
後援 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
(社)日本機械学会 宇宙工学部門
(社)日本航空宇宙学会
スマート宇宙機器・システム拠点
参加費用 正会員 2,000円
非会員 4,000円
学生員 無料
非学生会員 500円
65歳以上 1,000円
論文集費用 1,000円(会議前)、5,000円(会議後)
正会員、非会員参加者には参加費に含む。
参加受付人数 参加者、運営含めて、登録は200名まで。
講演プログラム 下記参照

Program of 12th Space Takumi Conference

9:50-10:00 開催の挨拶:松永 三郎(東京科学大学)
セッション1 特別講演と挑戦賞記念講演
司会:永田 晴紀(北大)
10:00-11:00 UNISEC2022-01
革新1号機: JAXA衛星を作ったスタートアップ企業の経験
居相 政史(アクセルスペース、革新1号機PM)

概要:
株式会社アクセルスペースは創業8年目の2016年夏に革新的衛星技術実証1号機(RAPIS-1)の開発と運用を受注した。これは、スタートアップ企業がJAXA衛星を受注した初の事例として意義深い。その後、約2.5年間の開発ののち、軌道上運用ではフルサクセス以上を達成し、2020年6月に停波した。大学衛星から独自に発展させた衛星開発とJAXA側の想定との相違をはじめとする様々な課題をメーカー側担当者として解決してきた経験を紹介する。

11:00-11:30 UNISEC2022-02
国際連携による超小型衛星プログラムの経験
趙 孟佑(九州工業大学 教授)

概要:
九州工業大学ではこれまでに、延べ23カ国と共同で衛星プロジェクトを実施してきた。日本の大学が国際的な共同研究を行う場合には、技術面はもちろんのこと、文化背景の違いや契約習慣の違いからくる多くのチャレンジを乗り越えないといけない。一方で大学の教育•研究の国際化にも大きく貢献できたと思われる。これまでの活動を振り返り、Lessons Learnedを紹介するとともに、国内の他大学が国際連携を進める上での留意事項についても紹介する。

11:30-12:00 UNISEC2022-03
超小型地球観測衛星技術の実践的国際教育、及び衛星管制技術発展への貢献
坂本 祐二(北海道大学 特任准教授)

概要:
2014年末に開始したフィリピン国への国際宇宙教育により、2018年までに2機のリモセン衛星を開発し、フィリピン国で衛星運用できる体制を確立した。留学生は本国に帰り、その数十倍以上の学生や研究者へと、経験を伝授する重要な役割を継続している。同国との連携は継続し、本年4月には次期50cm級衛星EMの振動および熱真空試験を北大にて実施した。海外に対する宇宙教育は、今後も日本において重要な役割であると認識している。リモセン衛星運用で培った北大/東北大の地上局および運用技術は、日本国内の連携でも成果を出している。2021年には東京科学大学ひばり衛星の主管制局を担い、現在まで日々の運用に貢献している。本講演では、受賞までの活動を半分、その後の関連する活動を半分、のバランスで紹介したい。

12:00-13:20 昼休憩(lunch break)
セッション2 一般講演
司会:谷津 陽一(東京科学大学)
13:20-13:50 UNISEC2022-04
宇宙開発の効率化・高度化を目指した東京大学中須賀・船瀬研のOSS活動
五十里 哲(東大)、鈴本 遼(東大、AE)、柿原 浩太(AE)、中須賀・船瀬研+ArkEdge Space OSSチーム

概要:
衛星開発に使われるソフトウェア(SW)は、搭載SW、姿勢・軌道シミュレータ、地上局SWと多岐にわたるが、これらの高度化は今後の宇宙開発の発展において重要である。中須賀・船瀬研ではこれまで開発してきたこれらのSWをオープンソース化し、大学等の研究機関から民間企業まであらゆる人が利用できるよう無償公開した。これにより、大学やスタートアップ企業による衛星開発、研究者による衛星関連研究の基礎SWが無償で使えるようになり、それを土台に効率的に高度なSW開発が可能となる。また、公開することで宇宙業界以外のSW開発者によるコミットが期待でき、宇宙業界全体の活性化につながる。本発表ではこれらのSW利用した衛星開発手法について実例を紹介する。

13:50-14:20 UNISEC2022-05
Ruggedized Miniaturized Atomic Clock for Space Applications
Holden Li, Chow Chee Lap, Ong Eng Hui (Nanyang Technological University, Singapore)

Abstract:
High precision timing reference is essential for many electronic systems in aerospace applications. These timing references are required to work properly and generate precise frequency and time signals at harsh environment. The breakthrough chip-scale atomic clock (CSAC) technology that packages a Cesium vapor cell atomic reference oscillator in a unit several times smaller than its legacy products offers an attractive timing reference with excellence size, weight and power (SWaP) performance. CSAC offers better frequency accuracy and stability compared to other commonly used crystal oscillators such as temperature controlled crystal oscillators (TCXO) and oven controlled crystal oscillators (OCXO). In project SPATIUM (Space Precision Atomic-clock TIming Utility Mission), TL@NTU worked closely with Kyushu Institute of Technology, Japan in developing a 2U CubeSat as a testing platform to evaluate the clocking performance of a CSAC in actual space environment. Various environmental testing were carried out to ensure that the CSAC will survive the rocket launch and space environment. The SPATIUM satellite was successfully released from International Space Station on 6-October 2018 and is operating as per-designed in the Low Earth Orbit, about 400 kilometres above Earth. This presentation will provide an overview of the satellite design, environmental testing results and update of the satellite mission.

14:20-14:50 UNISEC2022-06
Pico Satellites at BME
Tibor Herman (Budapest University of Technology and Economics, Hungary)

Abstract:
Space technology has a long history at BME that dates back to the 1960s when the Space Research group was formed. Since then BME has come a long way and in 2012 the first Hungarian satellite, MASAT-1 was launched, followed by three other PocketQube satellites: SMOG-P, ATL-1 and SMOG-1. On 6 December 2019, SMOG-P was launched (along with ATL-1) and became the world’s first operational 1-unit PocketQube with a scientific payload onboard. Its mission was to measure human caused electromagnetic pollution on Low Earth Orbit. The next mission is MRC-100, with several scientific experiments, is under development and will be launched Q1 2023.

14:50-15:00 休憩(break)
セッション3 特別企画講演
司会:松永 三郎(東京科学大学)
15:00-16:30 UNISEC2022-07
小型衛星における国際動向2022(上半期のまとめ)
金岡 充晃(CSP Japan, シニアアナリスト)

概要:
最近の小型衛星は、地球観測、気象観測、サイエンスミッションの高度化を促進し、ミッションペイロード開発の国際競争と共に、オンボードデータ処理技術や光通信によって迅速なデータ解析&伝送が行われるに至っている。本発表では、2022年上半期の小型衛星最新動向を報告、Cubesatに続く新たな国際規格の適用を唱える米国動向から、地球観測におけるデータ解析技術の高度化を進める欧州動向等を紹介する。

16:30-16:40 休憩(break)
セッション4 意見交換会
司会:宮崎 康行(JAXA)、船瀬 龍(東大/JAXA)
16:40-17:40 UNISEC2022-08
野心的なミッションを遂行する超小型ロケット/衛星/宇宙機/宇宙ビジネスを成功させるためには何をすればよいのか?

講演趣旨

Space Takumi Conferenceでは、1)プロジェクト計画、2)研究・開発の途中経過、3)地上実験・軌道上実証などによる成果、などの発表について、幅広く受け付けます。

特別講演として、衛星、ロケット、宇宙利用などに関して宇宙工学等の先端を担っている講師に話をしていただく予定です。
特に、今回は、特別企画として、超小型衛星・ロケットの国際動向について講演をしていただきます。
また、当該分野に関連する意見交換会等も開催する予定です。

そして、UNISEC挑戦賞の発表と授与式、および、記念講演を予定しています。
UNISEC挑戦賞

講演発表概要

発表形式は口頭発表です。使用言語は日本語または英語。
講演発表時間は、質疑応答を含めて、30分~90分を予定(採択講演数と発表内容に依存)。
UNISEC会員以外の方の講演発表も歓迎します。
なお、発表論文は、1年後を目安に無料公開する予定です。

講演発表の申し込み方法

下記情報を添えて、UNISEC事務局に送付してください。

  1. 講演題目
  2. 著者名、所属
  3. アブストラクト(日本語200-300字程度、または、英語50-100words程度)
  4. 代表者氏名と連絡先(e-mail、電話)

講演発表論文

採択後、締切日までに講演論文を下記の指定フォーマットにしたがって作成して、それをpdfに変換したファイルを事務局まで送付ください。
頁数には特に制限はありませんが、容量を原則10MB未満とします。
編集上、元ファイルを要求する場合があります。
講演論文pdfは論文集として発行します。さらに、後日、web上にてアーカイブとして順次公開を予定しています。

(指定フォーマット)
日本語:ワードファイルワードファイル論文テンプレート
英語:ワードファイルワードファイル論文テンプレート

スケジュール

発表申込み締切日(アブストラクト締切日) 5月23日(月)
採択結果の通知日 6月3日(金)
講演論文締切日 6月27日(月)
講演発表日 7月9日(土)

発表申込み先(アブストラクト提出先)

UNISEC事務局
TEL:03-5800-6645 FAX:03-6826-3988
E-mail:info(at)unisec.jp
※(at)の部分を@に変換してお送りください。

本講演会の内容に関する連絡先

松永三郎(東京科学大学):matunaga.s.aa(at)m.titech.ac.jp
永田晴紀(北大) :nagata(at)eng.hokudai.ac.jp
宮崎康行(JAXA):miyazaki.yasuyuki(at)jaxa.jp
船瀬龍(東大/JAXA):funase(at)space.t.u-tokyo.ac.jp
谷津陽一(東京科学大学):yatsu(at)hp.phys.titech.ac.jp
※(at)の部分を@に変換してお送りください。

過去の実績

11th UNISEC Space Takumi Conference
10th UNISEC Space Takumi Conference
9th UNISEC Space Takumi Conference
8th UNISEC Space Takumi Conference
7th UNISEC Space Takumi Conference
6th UNISEC Space Takumi Conference
5th UNISEC Space Takumi Conference
4th UNISEC Space Takumi Conference [写真レポート]
3rd UNISEC Space Takumi Conference [写真レポート]
2nd UNISEC Space Takumi Conference [写真レポート]
1st UNISEC Space Takumi Conference