開催報告
5th UNISEC Space Takumi Conf. は予定通り、無事、終了しました。
その後の、超小型衛星リサーチグループの研究会も引き続き盛況に実施されました。
参加者は60名を越え、大変内容の充実した講演発表に対して、真剣な質疑応答が交わされ、有意義な会となりました。
講演会の様子
Space Takumi Conferenceとは、宇宙システムやコンポーネントなどの研究・開発・利用のための実践的工学プロジェクトを通じて得られる知見や経験を学術的価値として評価し、新しいシステムズ・エンジニアリング、設計論、方法論、信頼性工学、教育方法などを形成することで、汎用的かつ普遍的な学術的成果に高めることを目的とした講演会です。 宇宙システムの本質とは何か、解析設計試験など統合技術を援用した迅速かつ効果的な開発方法とは何か、それらを実践するためにはどうすればよいのか、どう検証評価するのか、どう人材を育成するのか、など様々な課題を取り扱い、工学の創造的方法を普遍化するための挑戦的な発表を広く募集します。
本カンファレンスでは、上記の趣旨に合致した挑戦的課題を取り扱った講演発表を広く募集しています。カンファレンスでの議論を経た後、論文にしていただくことで、UNISEC Space Takumi Journalの投稿も可能です。
開催日時: | 平成26年12月26日(金) 9:00~ (予定) |
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開催場所: | JAXA・宇宙科学研究所・A棟2階大会議室 (地図は下に掲載しております) |
参加費: | 無料 |
主催: | NPO法人 大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC) ISAS超小型衛星RG研究会 |
後援: | (社)日本機械学会 宇宙工学部門 ISAS/JAXA |
プログラム: | 下のプログラム欄をご覧ください |
講演発表募集概要:
- 上記の趣旨、すなわち、UNISEC Space Takumi Journal の募集対象に合致した宇宙システムに関わる挑戦的課題を取り扱った講演発表を広く募集。
- UNISEC会員以外の方の講演発表も歓迎。
- 発表形式は口頭発表で、また、使用言語は日本語または英語。
- 原稿は下記フォーマットに従い、頁数は拘りません。
- 講演発表時間は、質疑応答を含めて、30分~90分を予定(採択講演数と発表内容に依存)。
講演発表の申し込み方法:
- アブストラクト(要約)を作成してUNISEC事務局に送付してください。
- アブストラクトは、日本語300-500字、英語100-200Words程度の内容が必要になります。
- 下記のUNISEC Space Takumi Journalの指定フォーマットの1ページ目の日本語概要(または英語概要)を作成し、その電子ファイルを下記のUNISEC事務局にお送りください。
- 採択後、締切日までに講演論文を指定フォーマットにしたがって作成して、その電子ファイルを事務局まで送付ください。頁数には特に制限はありません。
- 講演論文pdfはConference参加者の希望者に配布するとともに、web上にてアーカイブとして順次公開を予定しています。
(指定フォーマット)
日本語: 論文テンプレート(Word 97-2003) [194KB]
英語: 論文テンプレート(Word 97-2003) [185KB]
スケジュール:
- 発表申込み締切日(アブストラクト締切日):11月25日(火)
- 採択結果の通知日:12月1日(月)※可否のみ連絡
- 講演論文締切日:12月19日(金)
- 講演発表日:12月26日(金)
発表申込み先(アブストラクト提出先):
UNISEC事務局
TEL:03-5800-6645 FAX:03-3868-2208
E-mail:office(at)unisec.jp ※(at)の部分を@に変換してお送りください。
Program of Space Takumi Conference
講演時間:40分(発表20分間、質疑応答20分間)、または60分(発表40分、質疑応答20分)
9:55-10:00 | 主催者挨拶:松永三郎(ISAS/JAXA) |
Session 1: 10:00 – 12:00 Chairperson:木村真一(東京理科大) |
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10:00-10:40 | UNISEC 2014-001 超小型人工衛星開発における技術継承プロセスの提案 ~ALOS-2相乗り副衛星 「SPOUT」開発プロジェクトにおけるシステムズエンジニアリング~ 角川 雄基(日本大学), 宮崎 康行, 山崎 政彦, 日本大学SPROUT開発チーム |
10:40-11:20 | UNISEC 2014-002 超小型地球観測衛星RISING-2のバスシステムに関する軌道上評価 坂本祐二 (東北大学), 杉村伸雄, 福田和史, 桑原聡文, 吉田和哉 |
11:20-12:00 | UNISEC 2014-003 超小型衛星TSUBAMEのフライトモデル開発とクリティカルフェーズ運用 松下 将典(東京科学大学),河尻 翔太,長洲 孝,宮里 知良, 鈴木 聡太,俵 京佑, キム ユージン,太田 佳,古賀 将哉,下中 淳史,カク テイ,栗田 真, 森山 長久,有元 誠,谷津 陽一,木村 真一(東京理科大学),松永 三郎(ISAS/JAXA) |
昼食休憩: 12:00 – 13:30 (宇宙研の食堂は休みかも知れないので長めに。午前中の講演時間のマージンとしても使用) |
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Session 2: 13:30 – 16:35 Chairperson: 永田晴紀(北海道大学) |
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13:30-14:10 | UNISEC 2014-004 特許情報に見る超小型衛星の出願動向 吉岡 孝史(和歌山大学) |
14:10-14:50 | UNISEC 2014-005 ガス酸素を用いた小型ハイブリッドロケットの研究開発 金井 竜一朗(北海道大学),斎藤 勇士,川端 良輔,五十地 輝(植松電機),植松 努,脇田 督司,戸谷 剛(北海道大学),永田晴紀 |
14:50-15:50 [特別講演1] |
UNISEC 2014-006 経済的な宇宙輸送のためのハイブリッドロケット技術 嶋田 徹(ISAS/JAXA) [概要] ハイブリッドロケットの作動原理は境界層燃焼であり、その高い安全性の理由である。 このことの経済的潜在価値は極めて高い。 しかし一方で 境界層燃焼の難点は、従来より指摘されている燃料後退速度の低さと、さらに根本的な事は、燃料流量を直接的に制御できないということである。 燃料 流量は、境界層燃焼による火炎からの熱伝達を介して固体燃料の分解が応答して定まる。 まさに間接的である。 ハイブリッドロケットが高度100km にまで到達した例は数多くあるが、未だかって衛星を打ち上げに用いられたことはない。 その理由は上記の難点が根源的であるし、それがために、あまり多くの機会が与えられなかったためと思われる。 このように、ハイブリッドロケットには当に2面性がある。 難点を如何に克服し、その長所を最大限に活かすことができるのか? そのひとつの答えが我々の提案する、強度可変酸化剤旋回流型ハイブリッドロケット(Altering- intensity Swirling-Oxidizer-Flow-Type Hybrid Rocket)の技術である。 ここでは、何故ハイブリッドロケットが経済的な宇宙輸送に適しているのか、それの潜在的価値を実現するために必要な技術は何か、について語りたい。 |
15:55-16:35 [特別講演2] |
UNISEC 2014-007 数kg級CubeSat開発の国際動向 ~ NanoSatを笑う者はNanoに泣く 金岡充晃(CSP Japan) [概要] CubeSatが誕生して12年が経過し、学生教育が主だったCubeSatがサイエンス、リモセン、通信、気象、バイオ実験、再突入、ランデブー、宇宙探査の分野へ拡大しようとしている。 2014年は100機以上のCubesatが打上げられ、成果を競う時代となった今、最新のCubeSat開発情勢、特に、MIT、JPL、USAFなど極めて挑戦的なサイエンス系ミッションを中心に紹介する。 |
その後 | |
16:50-19:00? (予定) |
超小型衛星RG研究会 [関係者のみ] |