2020年度 学生代表

松嶋 龍文 さん

所属:室蘭工業大学

1:学生代表を希望する理由

私はARLISSの出場を目標とし、Cansatの開発を行ってきました。
その中でUNISECという枠組みには大きな恩恵を受けました。
ARLISSは元々UNISECが運営する大会ではありましたが、そのような大会運営の他にも、UNISECという枠組みを利用し、様々な大学の団体や、教員の方々にアドバイスをいただきました。
北海道というある意味閉鎖された土地にいる私にとって、そのような繋がりはとても得難いものでした。
UNISECでの技術面やマネジメント面だけでなく一人の人間として大きく成長させていただいたと思っています。
そのような恩を返すためにも私が誰かの役に立てればと思い、UNISON代表を希望させていただきました。

2:学生理事になって実現したいこと

(1)Cansatのメジャー化
昨今、JAXAや宇宙開発に関わる民間企業の活躍で日本全体を通して宇宙開発に注目が集まりつつあります。
しかしながら、宇宙開発の花形ともいえるロケットに比べ、人工衛星の注目度はあまり大きいとは言えません。
更に、人工衛星の模擬実験機であるCansatに至っては「なにそれ、聞いたこともない」というレベルです。
Cansat開発はそれ自体に関わる人にとってはとても意義深いものと言えます。
しかしながら、どれだけすごいものを開発してもそれが認知されず、小さな枠組みの中で話が終わってしまっているのが現状です。
私は、この現状をとても勿体無いことだと考えています。
成果が多くの人に認められると、開発に必要な資金を集めやすくなります。
また、自分自身のモチベーションがに繋がったり、新たにCansatを開発したいという人間を増やせたり、就職活動に有利になったり、様々な恩恵があります。
それゆえ、Cansatというコンテンツをよりメジャーなものにし、開発を行う人が多くの恩恵を得られるようにしていきたいです。
(2)大学間の繋がり強化
UNISECという大学間、団体間の繋がりをより密なものにしたいと考えています。
現状のUNISEC総会やワークショップでは交流の時間があまり多いとは言えません。
そのため、せっかくUNISECという枠組みがあっても、なかなか横の繋がりが増えないのが現状です。
これの改善のため、各団体が合同で行う技術開発合宿など、全国各地の団体が集まり、技術力やマネジメント能力の共有できるだけでなく、より親睦を深めることができるような新しいイベント企画したいと考えています。

3:自己アピール

私には、やりたいことの実現のために他者を巻き込み引っ張っていく力があると思います。
私は一からメンバーを集めて学生だけでARLISSに参加したり、能代宇宙イベントのCansat代表をやったり、ASTROSCALE-UNISEC賞を開設したりなどそれなりに多くの活動を行ってきました。
しかし、自分の力だけで何かを成し遂げたことは一つもありません。
人一人の力には限界があり、自分は何ができて何ができないのかを考え、いろんな人たちの力を借りて目的を達成して来ました。
UNISECの活動においてもその力を発揮し、多くの人を巻き込んでUNISECを盛り上げていきたいと思います。


山本 耕大 さん

山本 耕大

所属:高知工科大学 システム工学群電子系 2年

1.学生代表を希望する理由

私が学生代表を希望する理由は,学生の勢いをもっと促進することが目的である.
UNISECは,交流の場として,学生に大きく貢献しているのであると実感した.
技術交流や安全対策,知識の共有の場は少なく,ワークショップなどで,学生同士が研鑽しあえる場があることは,学生にとって大いに刺激を受ける場であった.
年に2回の集いをさらに良くするために,学生間のつながりを強くし,できないことをできるようにしていく関係を築きたいと考えている.
勢いをつけることも必要ではあるが,同時に安全面にも力を注ぐことも重要であると考えている.
自分たちが触れているものは,危険であるとの認識を一層高めるために,現在の実験前の,安全講習以外にも,定期的な安全対策期間を設けることで,より安全で,より確実な打ち上げを行えるように実施していくことを考えている.
具体的には,団体が行っている安全対策の具体例の提出,燃焼実験や共同実験後のヒヤリハットの提出及び共有を行うなどを考えている.
以上の理由が,学生代表を希望する理由である.

2.理事になって実現したいこと

〇団体間の連絡網の形成
学生の勢いを促すべくSlackを用いての射場間連絡やヒヤリハットの共有を容易に団体に連絡を行き渡らせる連絡網を形成していく.
団体間の連絡網の形成のほかに,分野別のチャンネルを形成し,ワークショップやUNISON大会で話せなかったことを聞ける場を設けていく.
また,新人同士のコミュニケーションの場としても活用していくことを予定している.
〇新規射場の確保
現在の打ち上げ射場だけでは,実験期間の短さや,参加団体の多さなどから,安全で,十分な打ち上げを行うことはできない.
そこで,新規に射場を確保し,打ち上げ機会を増やすことを目的とし,新規射場の確保を目指す.
しかし,新規射場の確保には,地域住民の理解を得ることや,学生運営の協力が必要であるため,十分に検討していく.

3.自己アピール

小学生のときに見た,はやぶさ帰還のニュースが,私が宇宙に興味を持ったきっかけである.
中学では宇宙関係の映画をみて,宇宙に対する興味や関心をますます高め,高校生のとき,缶サット甲子園に出会い,初年度は電装,機体製作を担当し,チームリーダーとして,同級生をまとめあげ出場することができ,また,2年目からは,後輩とともに大会に挑戦した.
缶サット甲子園で学んだことは,忍耐強く開発を続けることに加えて,チームを率いる難しさの二つである.
また,ミッションを組み立てるには,どのように調査するのか,ミッションを達成するプロセスはなにか,取得データは何が重要かなどの宇宙開発の一端に触れることができたと考えている.
現在,団体内では新人教育を担当しており,資料作成,講習会を開くことで団体に貢献していければと思っている.


大谷 將壽 さん

所属:九州工業大学 工学部 総合システム工学科 3年

1:学生代表を希望する理由

私が学生代表を希望する理由は、大学生による衛星開発の促進を行いたいからです。
年々、衛星開発を行っている大学は増加していますが、その規模はまだまだ小さいように感じます。
また、衛星を開発するためには知識や技術の共有が必要ですが、設備や共有を行う機会が年々減少しているように感じます。
そこで衛星WGにて知識や技術の共有、そして学生による衛星開発の規模を大きくしていきたいと考えています。

2:学生理事になって実現したいこと

(1)衛星開発に関する知識や技術の共有機会
UNISON大会やUNISEC総会での衛星WGの活動が年々減少し、現在はほぼ休止状態になっています。
書籍やインターネットから学ぶことができる内容もありますが、実際に開発に携わっている学生と知識や技術を共有し互いに刺激し合うことで、よりスムーズな開発やさらにレベルの高い人工衛星の開発を行うことができるようになると考えています。
また、衛星開発に新規参入を考えている団体へのサポートも行うことができると考えています。
そのためにも、CanSat開発から衛星開発への道筋を示し、知識や技術、開発環境などをUNISEC内で共有することが大切であると考えています。
(2)UNISEC内における衛星のバス部の共有化
限られた大学生活の中でミッション決め~運用までを行うことは困難です。
そこで、UNISEC内で衛星のバス部(1U)の共有化を行ってみては良いのではないかと考えました。
構体、外面パネル(太陽光パネル)、通信機を一つのセットとし共有を行います。
そして、共有されたバス部を使用し、各チームオリジナルの内部基板をカスタマイズすることで開発のスピードアップを図ります。
また、共有されたバス部を用いることで周波数申請や振動試験等で必要になる資料も共有することができます。
新しく衛星開発を行う団体は共有バスを基に衛星の開発・打ち上げを行い、チームとしての経験を積み上げます。
その後、新たな構体の設計などにチャレンジしていくことで、ミッション決め~運用までを各チームで行うことができるようにすることが最終的な目標です。
この流れを生み出すためにもUNISEC内で共有できるバス部を開発し共有していくことが必要だと考えます。

3:自己アピール

私が人工衛星に興味を持ったのは中学生の頃でした。
地域のロボットの展示会にて鳳龍弐号の展示を見て、興味が沸きました。
その時は漠然と「すごいな。こんな衛星を僕も作りたいな。」という思いでした。
高校生になりCanSat甲子園に出場した際に審査員だった趙先生から「衛星は地球には戻ってこないので、少しでも故障してしまうリスクがあってはいけない。ミスがあってはならない。」というお話がありました。
私は、どんなに努力してもミスがあれば完璧ではなく、常に100点満点を目指したいと思うようになりました。
そして現在は九工大にて人工衛星の開発を行っています。
日本中に、人工衛星を開発したいと思っている学生は多いと思います。
まだまだひよっこですが、UNISECを通じて大学生による人工衛星の開発のサポートができたらと思います。