大崎 大 さん
所属:東海大学チャレンジセンタ―学生ロケットプロジェクト 修士1年
1.学生理事を希望する理由
自分が学生理事を立候補します理由は,UNISECに所属する団体間の架橋となり,複数団体間での比較的規模の大きいプロジェクトを実現させたいと考え立候補いたしました.
UNISECという団体が組織されてから10年という月日が経ち,これまで沢山の先輩方を輩出されたことと思います.しかし,自分がUNISECに所属し5年が経とうとしている今現在,その中でも複数団体を巻き込んだ規模のプロジェクトが実施されてきたという実例は少ないと思っております.これまでの先輩方が築き上げてくださった技術やノウハウをブラッシュアップし,複数団体間でのプロジェクトが実現できるフィールド作りを積極的に行っていきたいと考えております.
2.学生理事になって実現したいこと
- 2.1 複数団体間の共同プロジェクトの促進
- 上記にも記したとおり,これまで複数団体における共同プロジェクトの実例は少ないと考えております.その団体の一員として活動しているメンバーでも,個人の意見では,近年実施された,UNISTARやUNICORNのような他団体との共同開発プロジェクトを望んでいながらも,実際に実現されない,出来なかったケースも少なからずあったかと思いますし同じことを考えている人も他団体にいると思っております.
「UNISECに所属しているからこそ出来る」といった強みを活かすためにも,団体単位ではなく,個人単位での意見や要望の汲み取り,そして共同開発プロジェクトの発足を促進するものとして貢献したいです.
- 2.2 UNISASロケットチームのと連携
- ロケット団体では,これまでUNISAS内では薄い組織ではありましたが,昨年度よりUNISASロケットチームが発足しました.これまで,UNISONの立場で主力として活躍していた積極的に関わっていきたいと考えております.
現役生では知らない技術指導や,UNISASチームからでは見えない現状の現役生の立場や思想,理念といったお互いの情報を共有し,切磋琢磨しつつ更なるスキルアップを図りたいと考えております.
その足掛かりとして,来年度の第9回能代宇宙イベントでは,ロケット打ち上げを行うための安全審査をUNSASチームに行っていただき,これからのUNISASロケットチームとの関わり方を模索したいと思っております.
3.自己アピール
自分はこれまで,団体内のプロジェクトマネージャや能代宇宙イベントではロケット部門代表など,比較的先頭に立って一つの物事(プロジェクトやイベント)を推進してきました.未熟が故,周囲のメンバー,そこで団体の方々へは迷惑をおかけはしましたが,そこで得た経験・知識を最大限に活かし,代表業務を務め皆さんを一緒に宇宙開発を盛り上げていきたいと思います.
宜しくお願いします.
嶋崎 信吾 さん
所属:日本大学大学院 理工学研究科 航空宇宙工学専攻 修士1年
1.学生理事を希望する理由
○ UNISONから宇宙開発全体へのアップリンクと新入生に向けたダウンリンク
UNISECのホームページに目を通してみますと,UNISONの概要・目的のところには以下のように書かれています.
『UNISONでは、これまで単独の研究室や団体だけではなし得なかった規模の大きなプロジェクトや、多くの学生が参加できる草の根的な活動を支援しています。UNISONが支援するプロジェクトによって、多くの学生が協力し合い、宇宙開発の裾野を広げ、新しい技術フィールドを開拓していけるような流れを作り出していくべく努力しています。』
私が学生理事を希望する理由は,この文章の前半部分と後半部分をさらに加速・促進,そして具現化させ,今後の学生主体の宇宙プロジェクト,ひいては日本の宇宙開発全体に寄与したいと考えているためです.
1つ目の希望理由は文章の前半部分,『単独の研究室や団体だけではなし得ない大規模プロジェクト』を実施・牽引していくことで,学生主体の宇宙プロジェクト全体の活動領域を拡大することです.ここ数年で,大学などによる学生主体の宇宙プロジェクトは目覚ましい発展を遂げました.私は衛星開発に携わっている身なので大学衛星の話をさせて頂くと,すでに多くの大学が各団体独自で衛星を打ち上げ,成果を上げつつあります.しかし,大学(研究室)など各団体単独だけではなし得ないミッションというのも当然あると思います.これが複数の団体で協力してやることにより解決することができるならば,これを推進しない手はないでしょう.これを実現することにより,学生主体の宇宙プロジェクト全体の発展に貢献したいと考えています.
2つ目の希望理由は文章の後半部分,『多くの学生が協力し合い,宇宙開発の裾野を広げ,新しい技術フィールドを開拓していけるような流れを作り出していく』ことで,学生主体の宇宙プロジェクト全体の活動人数を拡大することです.私はこれを「新入生教育」だと解釈しています.私は大学に入るまで宇宙開発を自分がやるというのは現実味のない,夢のまた夢のような話だと感じていました.それが大学で衛星プロジェクトに参加させて頂いてから,物理的な距離100kmは変わらぬままなのに,宇宙が一気に身近なものへと近づいてくるのを感じました.現在,新入生教育は各団体が独自に行っており,UNISONとしては(少なくとも衛星WGにおいては)新入生教育はほとんど行われていないのが現状です.宇宙開発の裾野を拡げ,宇宙でなにかをしようと考える人を増やすこと(これは,東京大学 中須賀 真一先生が進める「ほどよしプロジェクト」の理念にも一致します).これを実現することにより,学生主体の宇宙開発,ひいては日本全体の宇宙開発の発展に寄与することができればと考えています.
2.学生理事になって実現したいこと
- 2.1 複数団体による大規模プロジェクト始動に向けた取り組みの推進
- ○ 情報共有の活性化
- 現在,衛星WGでは「情報共有発表会」と題し,年に3回いくつかの団体にあるテーマ(例えば,姿勢系,熱系など)に沿って発表をして頂き,各団体が有している衛星開発における様々なノウハウを各団体の閉鎖系の中に留めず,互いに共有しあうことにより互いの衛星開発を促進していこうという取り組みを行っています.さらに,ノウハウの蓄積を狙って「情報共有wiki」なるものを作成し,取り組み参加者は各団体の公開情報をいつでも閲覧できるようになっています.この取り組みは私がUNISECに参加する以前から行われており,各団体にとって非常に有意義なものになるまで錬成されてきたと考えています.今後もこの取り組みを継続し,より各団体にとって魅力的で有意義となる「情報共有の場」を提供していきたいと考えています.
- ○ 複数団体による共同プロジェクトのノウハウ蓄積
- 衛星WGでは情報共有発表会の他にも「UNISON-Cansat」というプロジェクトを行っています.これは,近い将来再び「UNITEC-1」に続く複数団体での共同プロジェクトを実現させるため,どうすれば複数団体で円滑に効率よく,かつ互いの強みを生かしながら成功率を向上させていくことができるかを調査すべく開始したプロジェクトです.最終目標は「UNITEC-2」の実現にありますが,まずは共同開発のノウハウ蓄積のため衛星WGに所属しているいくつかの団体でCansatの製作を行いました.「UNICORN-1」と名付けられたこのCansatはARLISS2012にも参加をし,好成績を収めることができました.今後はこの活動をさらに発展させ,共同衛星開発へと繋がる足がかりをより具体化していきたいと思います.
- 2.2 新入生教育のための新しい取り組みの基盤構築
- ○ 「目標達成」と「人材育成」の両立を目指して
- 以前UNISONではCansatキット化プロジェクトを行っていましたが,前述のような「UNISON-Cansat」プロジェクトを新入生教育に活用できないかと考えています.そのために必要なのは,各団体上級生による下級生へのUNISONへの勧誘です.UNISONで学び力をつけてからその力を各団体でいかんなく発揮してもらう.逆に,各団体で技術を身につけた人が,UNISONで新入生にその技術を継承させていく.そのどちらもが両立できる場を提供できるよう,具体的な方策を形成し深慮遠謀を巡らせていきたいと思います.
3.自己アピール
私はUNISECへの加盟歴が浅く,右も左も分からないまま学生代表へと立候補してしまいました.宇宙開発は大変気苦労が多く,時には辛くて投げ出したくなるほどの不安に駆られるときがあると思います.私は今ちょうどそんな気持ちです.
しかーし!米国の心理学者ウェイン・ダイアー博士 【Wayne Dyer/ 1940- 】はこんな言葉を残しています.
『自分が避けているものが何であれ,それに取り組むことだ.不安に対する最善の対抗手段は,行動なのである』
と.
UNISEC,UNISONでの活動は大変だと思います.だからこそ,やりがいやその開発をやり遂げた時の達成感は格別なもの,また貴重な時間となると信じています.
UNISEC,UNISONの発展のため精一杯努力させていただく所存ですが,皆様のご尽力も必要不可欠なファクターです.宇宙開発を盛り上げていくべく,一緒にがんばっていきましょう!どうぞよろしくお願いします!
小西 隆介 さん
所属:慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 4年 高橋研究室
1.学生理事を希望する理由
~UNISECの次の10年に向かって~
これまでUNISECでは、多くの偉大な先輩たちがUNISECを通じ日本の宇宙開発の発展のためにご活躍されてきた。その先輩たちの多くは、宇宙開発の現場に活躍の場を移し、現在も積極的に行動されている。これまでの10年間で、偉大な先輩たちが私たちに多くの財産を残してくださった。現役の私たちにできること・やるべきことは、その財産を最大限に活用しつつ、先輩たちを超えるため常にチャレンジングであり続けることである。
先輩たちが用意してくださった素晴らしい環境に感謝しつつ、次の10年に向けての新たなチャレンジをしたい。そして、UNISECの、ひいては日本の宇宙開発の発展のために貢献したい。それが、私が学生理事に立候補した理由である。
それは学生理事だけの目標ではなく、UNISECのメンバー全員で成し遂げていく目標であると信じている。
2.学生理事になって実現したいこと
- UNISECの広報活動強化
- 近年のUNISECが行うアウトリーチ活動が、『内向き』になっているように感じる。『内向き』のアウトリーチ活動とは、対象が「宇宙に元から興味のある人」や「宇宙イベントに参加した人」の活動である。このような活動は、対象を絞り効果的な広報活動を行うという点では有意義であると思う。しかし、我々の広報活動は、「宇宙に興味のない人」を「宇宙に興味のある人」にする、というステージに来ているのではないだろうか。例えば、女子高生、スーパーに通う主婦の方々などである。
このような人たちが宇宙開発に興味を持ち、宇宙開発を応援してくれるような環境を作ることが出来れば、日本の宇宙開発は飛躍的に発展していくだろう。このようなアウトリーチ活動を牽引できるのは、豊富な実績と人材を持つUNISECであると私は信じている。
また、海外に対して十分な広報活動を行えていないのも事実である。これもまた、『内向き』であると言える。世界に対しても『外向き』な、国際的な広報活動を行いたい。それが結果的に、ARLISSの国際化や世界の宇宙開発に挑戦する同じ仲間たちとの交流に繋がれば、と思う。
- UNICORN-2の開発
- 2012年度、UNISECの有志のメンバーが集まり、1機のCansatが製作された。ARLISS2012で打ち上げられたUNICORN-1は、Cansatに掛かる加速度を測定するという難しいミッションを見事に達成した。これは、今後のUNISEC有志によるCansat製作のモデルケースになるだろう。これまではCansat開発に挑戦することに少しのハードルがあったが、UNICORN-1の成功により、多くの学生がCansat開発に関わるための門戸が開かれたといえる。これはまさに、これまでの10年間で育まれた大きな芽吹きの1つである。
この活動を次年度、またそれ以降に繋げていくためにも、そしてより多くの人にとってCansatを身近にするためにも、UNICORN-2の製作・ミッション成功を実現したい。
- AXELSPACE CUP -CanSat Challenge Contest-の開催と成功
- 現在、カムバックコンペティションとミッションコンペティション以外に、SPindleの取り組みとして新たなコンテストがUNISASの方々から提案されようとしている。
ARLISS2013から始まるこのコンテストは、これまでにない宇宙教育プログラムであり、非常に魅力的である。先輩たちと協力しながら、なおかつ自分たちに出来る最大限の努力をしながら、このコンテストの実現と成功に向けて努力したい。
これまでの10年間で先輩たちがチャレンジし続けてきた、開拓してきた「カムバック」という枠組みを超えて、Cansatプログラムに新たなイノベーションを起こす事が最大の目標である。
最初は手探りでしか進めないかもしれない。しかし、私たちが1つの道筋を示す事が出来れば、次の10年間を照らす道標になる。皆様と一緒に、全力で取り組む所存である。
3.自己アピール
行動力では誰にも負けません。
英語もロクに話せないのにアメリカで5週間インターンしたり、卒論も書いたことないのにIACで発表したり、単身ガーナに乗り込んで1ヶ月科学教育のボランティアをしたり。
かなり無茶な人生を歩んで来たと思っていますが、その根本は非常にシンプルだと思っています。
「オモシロイことをしたい」
「誰もやったことのないことをしたい」
「自分にチャレンジングであり続けたい」
たったこれだけでした。これをUNISECでも貫きたいと思っています。これからは皆様と一緒に「オモシロイことをしたい」と思っています。どうぞよろしくお願いします。