9th UNISEC Space Takumi Conference

2018-12-13
for Practical Study of Problem Finding and Solving in Space Systems

当日参加も受け付けますが、準備の都合上、Space Takumi Conferenceに参加希望者は、氏名、所属、連絡先、懇親会の参加有無をUNISEC事務局(連絡先は下記参照)に3月7日(木)までに連絡してください。

開催日 平成31年3月13日(水)
時間 9:55~19:30(予定)
開催場所 東京科学大学・大岡山キャンパス・石川台3号館3階304会議室
(地図は下に掲載しております)
主催 NPO法人 大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
後援 (国立研究開発法人)JAXA
(社)日本機械学会 宇宙工学部門
(社)日本航空宇宙学会
参加費用 正会員 3,000円
非会員 5,000円
学生員 1,000円
非学生会員 2,000円
65歳以上 1,000円
論文集費用 2,000円(会議中)、5,000円(会議後)
正会員、非会員参加者には参加費に含む。
懇親会 時間 会議終了後2時間程度、軽食
会場 石川台3号館3階305会議室
費用 1,000円~2,000円(程度)
講演プログラム 下記参照

講演趣旨

Space Takumi Conferenceとは、宇宙システムやコンポーネントなどの研究・開発・利用のための実践的工学プロジェクトを通じて得られる知見や経験を学術的価値として評価し、新しいシステムズ・エンジニアリング、設計論、方法論、信頼性工学、教育方法などを形成することで、汎用的かつ普遍的な学術的成果に高めることを目的とした講演会です。
宇宙システムの本質とは何か、解析設計試験など統合技術を援用した迅速かつ効果的な開発方法とは何か、それらを実践するためにはどうすればよいのか、どう検証評価するのか、どう人材を育成するのか、など様々な課題を取り扱い、工学の創造的方法を普遍化するための挑戦的な発表を広く募集します。

本カンファレンスでは、上記の趣旨に関連するような挑戦的課題を取り扱った講演発表を広く募集しています。
なお、講演会での議論を経た後、論文にしていただくことで、UNISEC Space Takumi Journalへの投稿を推奨します。

今回も特別講演として、衛星、ロケットなどに関する宇宙工学の先端を担っている講師に話をしていただく予定です。
また、当該分野に関連する意見交換会等も、時間内で開催する予定です。

講演発表概要

発表形式は口頭発表で、また、使用言語は日本語または英語。
原稿は下記フォーマットに従い、頁数に制限はありませんが、原則10MB未満とします。
講演発表時間は、質疑応答を含めて、30分~90分を予定(採択講演数と発表内容に依存)。
UNISEC会員以外の方の講演発表も歓迎します。

講演発表の申し込み方法

アブストラクト(要約)を作成してUNISEC事務局に送付してください。
下記の指定フォーマット(日本語または英語のどちらか一方を選択)の1ページ目の概要の形式を使用して、日本語300-400字程度、または、英語70-100Words程度で作成し、その部分だけの電子ファイルを、wordまたはテキストで、下記のUNISEC事務局にお送りください。

採択後、締切日までに講演論文を下記の指定フォーマットにしたがって作成して、その電子ファイルを事務局まで送付ください。
頁数には特に制限はありません。
講演論文pdfは論文集として発行します。さらに、後日、web上にてアーカイブとして順次公開を予定しています。

(指定フォーマット)
日本語:ワードファイルワードファイル論文テンプレート [193KB]
英語:ワードファイルワードファイル論文テンプレート [185KB]

当日参加も受け付けますが、準備の都合上、Space Takumi Conferenceに参加希望者は、氏名、所属、連絡先、懇親会の参加有無をUNISEC事務局(連絡先は下記参照)に3月7日(木)までに連絡してください。

スケジュール

発表申込み締切日(アブストラクト締切日) 1月28日(月)
採択結果の通知日 2月4日(月)
講演論文締切日 3月4日(月)
講演発表日 3月13日(水)

Program of 9th Space Takumi Conference

講演時間の内訳:
30分間(発表20分程度、質疑応答10分程度)
45分間(発表30分程度、質疑応答15分程度)
60分間(発表40分程度、質疑応答20分程度)

9:55-10:00 開催挨拶:松永三郎(東京科学大学)
Session 1 司会:永田晴紀(北海道大学)
10:00-10:30 UNISEC 2019-001
星型フラクタル旋回形状グレイン搭載ハイブリッドロケット打上試験結果
西野沙也佳(神奈川大学),舘山哲也, 船見祐揮, 高野敦

概要:近年,大学などで超小型衛星の開発・打ち上げが増加している.
そこで神奈川大学航空宇宙構造研究室では,超小型衛星を安価で迅速に打ち上げるため,超小型ハイブリッドロケットの開発・製作に取り組んでいる.
2017年度に比べてより高高度へ到達することを目指し,2018年度は機体全体の大型化を行うこととして,概念設計を行った.
概念設計ではまず,設計パラメータ(機体外径・エンジン長さ・酸化剤充填量など)を指定することで機体質量を概算する.
そこから到達高度・燃焼室特性長さなどを算出する.
そうすることにより,実現可能な設計値を算出した.
また,その設計値に沿って各要素の開発・試験・飛行シミュレーション解析などを行った.
概念設計において概算した機体質量は,詳細設計後も大きな変更がなかった.
このことから,概念設計段階での質量精度が非常に高いことが示された.
大型化した機体の打上試験は2018年10月6日秋田県能代市にて行い,2017年度打上試験最高到達高度4.8kmを上回る6.2kmという結果を得た.

10:30-11:00 UNISEC 2019-002
Exploring the Performance of an Affordable Thermoelectric Module Device for testing Lean Satellite in a Space Simulated Chamber
Benjamin BONSU (Kyushu Institute of Technology), MASUI Hirokazu, CHO Mengu

概要:A Peltier-based thermal testing (PeTT) device is able to achieve -30oC to +80oC in a diffusion pump vacuum chamber at a low pressure of 10-3Pa.
The PeTT device has a mass of 3.6kg and size 152mmx 127mm x 33 mm, which requires water cooler system and electricity for operation.
This paper presents the progress of the system development of PeTT device and its diffusion pump vacuum chamber, testing configuration method, experimental results and its development cost.

11:00-11:30 UNISEC 2019-003
可変構造宇宙機による非ホロノミック姿勢制御を利用した小天体観測ミッション
中条俊大(JAXA),菅原佳城(青山学院大学),佐藤泰貴(JAXA),大槻真嗣(JAXA),津村耕司(東北大学),松浦周二(関西学院大学),松尾太郎(大阪大学),久保 勇貴(東京大学),大橋郁(東京大学),森 治(JAXA),川口 淳一郎(JAXA)

概要:ISAS/JAXAや各大学のメンバーからなるチームで,可変構造宇宙機による工学ミッションの検討を行っている.
可変構造宇宙機とは,互いに内力アクチュエータで結合された多数の形態要素から構成された宇宙機のことである.
軌道上で形態変化が可能であり,複数形態による多機能性を持たせることができる.
最大の特徴は,内力を用いた非ホロノミック姿勢制御が可能なことである.
一度形態変化させた後元の形態に戻る運動を考えたとき,その経路を工夫すれば,運動の前後で形態は同一であるにもかわらず,姿勢は変化させられるという運動学的性質がある.
これを積極的に利用すれば,内力のみを用いた任意の形態制御と任意の姿勢制御同時実現が可能となる.
この非ホロノミック姿勢制御と可変構造宇宙機の特性を活かした,太陽-地球系のL2点における小天体の赤外観測ミッションの検討状況を報告する.

11:30-12:00 UNISEC 2019-004
可変構造宇宙機の非ホロノミック姿勢制御における最短姿勢移行計画問題
大橋 郁(東京大学),中条俊大(JAXA),川口淳一郎

概要:ヒンジ等によって互いが接続された複数の構造体によって構成される可変構造宇宙機は,内力のみを用いた非ホロノミック姿勢制御が可能である.
内力アクチュエータによって形態の変更を行う場合,その展開経路を変えることで最終的な姿勢を変えることができる.
展開経路によっては初期形状と最終形状を変えることなく姿勢のみ変化させることが可能であり,そのような姿勢運動をノンホロミック・ターンと呼ぶ.
展開経路を変えることでターン後の姿勢が変わることから,様々なパターンのターンを組み合わせることで任意の姿勢を実現できる.
一方で,所望の姿勢を実現するためのノンホロノミック・ターンの組合せは一意であるとは限らない.
姿勢変更に要するコストを最小とする姿勢移行計画問題は,組合せ最適化問題として解くことができる.
本講演では遺伝的アルゴリズムを用いて最適な姿勢移行経路を求める手法を提案し,現在検討中の可変構造宇宙機モデルに適用した結果を報告する.

12:00-13:15 昼食
Session 2 司会:宮崎 康行(日本大学)
13:15-13:45 UNISEC 2019-005
展開構造/高速ダウンリンク技術実証機OrigamiSat-1の打ち上げ報告
坂本啓(東京科学大学),その他(日本大学,ウェルリサーチ,サカセアドテック,首都大学東京)

概要:OrigamiSat-1は展開構造およびアマチュア無線の技術実証を主たる目的とした3U CubeSatであり,2019年1月18日にイプシロンロケットにより高度500km太陽同期軌道へ投入された.
打ち上げまでに(i)薄膜デバイスを貼付できる多機能膜構造を収納し展開する技術,(ii)膜の展張形状と展張挙動を軌道上で計測する技術,が開発・搭載され,さらに(iii)5.8GHz帯での高速通信技術も衛星に搭載された.
本発表では本衛星の開発と運用での学びを共有する.

13:45-14:15 UNISEC 2019-006
アマチュア通信技術実証衛星「NEXUS」の初期運用結果
山口 清(日本大学),宮崎康行,NEXUS開発チーム

概要:日本大学理工学部航空宇宙工学科宮崎研究室と日本アマチュア衛星通信協会が共同で開発した超小型人工衛星「NEXUS」の概要及び,初期運用結果を紹介する.
NEXUSは3つの通信機と小型カメラシステムの宇宙実証を行う.
これにより,これまでに多く用いられてきたCubeSat用の通信機や,小型カメラに比べ実用性が高いことを示し,これらの機器を広く社会に展開することで宇宙産業の発展を目指している.本稿では,初期運用完了までに実施した電力・熱収支確認や,バスシテム・ミッション機器動作確認の結果を示し,設計結果との比較を行うことで,衛星設計の妥当性評価を行う.
また,NEXUSとの通信状態に関して地上局設備を踏まえて考察し,地上局の性能評価を行う.

14:15-15:00 特別講演1
UNISEC 2019-007
東北大学における衛星地上局の運用実績と今後の展望
坂本祐二 (東北大学・工学研究科・特任准教授)

概要:東北大学が主として開発または協力した3衛星、DIWATA-2、RISESAT、ALE-1が2018年10月からの3か月間で、立て続けに打ち上げられた。
東北大学構内に設置している2.4m口径パラボラアンテナを有する地上局を用いて、3衛星を日々観測している。
本講演では、2009年より継続・発展してきた運用システムをハード・ソフトの両面で解説する。
また、フィリピン、スウェーデン、函館など、連携中または準備中の地上局ネットワークについても紹介する。

15:00-15:45 特別講演2
UNISEC 2019-008
衛星プロジェクトにおける地上セグメントの現状と共同利用への可能性
倉原 直美(株式会社インフォステラ・代表取締)

概要:衛星プロジェクトにおいて衛星の運用管制を担う地上セグメントの構築は非常に重要であるが、翻ると、未だ衛星を運用するためにインフラから作らなければならない状況に宇宙産業があるということである。
大学民間問わず多くのプロジェクトにおいて、地上セグメントの構築に十分なリソース(人、時間、金)が避けない事例が見受けられる。
地上セグメントの共同利用がこの状況をどう打破できるか議論する。

15:45-15:55 休憩
Session 3 司会:松永三郎(東京科学大学)
15:55-16:55 特別講演3
UNISEC 2019-009
宇宙スタートアップと宇宙法
小塚荘一郎(学習院大学・法学部・教授)

概要:日本でも宇宙ビジネスに多くの企業が参入し始め、大学の研究室から起業するケースも現れる中で、宇宙法の重要性が、改めてクローズアップされている。
「宇宙法」とは、宇宙条約などの国際法だけでもなければ、宇宙活動法・衛星リモセン法のいわゆる宇宙2法に限られるわけでもなく、一般の企業活動と同様に、外国の法律を含め、関連するさまざまな法制度に注意する必要がある。
また、法律問題は、基本的には専門の法律家(弁護士)に任せる方が適切であると同時に、ある程度の知識は、技術者や起業家自身も持っていることが望まれる。
本講演では、宇宙法の基本的な構造について概観するとともに、どの部分について、技術者や学生が自ら知っておくべきであるのかを考えたい。

16:55-17:55 意見交換会
UNISEC 2019-010
参加者全員

概要:地上局、宇宙法、オープンソース化、深宇宙探査など、直近の重要課題について検討する。

17:55-18:10 休憩(会場片付けなど)
18:10-19:30(予定) 懇親会(軽食)
会場:石川台3号館305会議室

開催場所


大岡山キャンパス

発表申込み先(アブストラクト提出先)

UNISEC事務局
TEL:03-5800-6645 FAX:03-3868-2208
E-mail:info(at)unisec.jp
※(at)の部分を@に変換してお送りください。

当日参加も受け付けますが、準備の都合上、Space Takumi Conferenceに参加希望者は、氏名、所属、連絡先、懇親会の参加有無をUNISEC事務局に3月7日(木)までに連絡してください。

本講演会の内容に関する連絡先

松永三郎(東京科学大学):Matunaga.Saburo(at)mes.titech.ac.jp
永田晴紀(北大) :nagata(at)eng.hokudai.ac.jp
宮崎康行(日大) :miyazaki(at)forth.aero.cst.nihon-u.ac.jp
※(at)の部分を@に変換してお送りください。

過去の実績

8th UNISEC Space Takumi Conference
7th UNISEC Space Takumi Conference
6th UNISEC Space Takumi Conference
5th UNISEC Space Takumi Conference
4th UNISEC Space Takumi Conference [写真レポート]
3rd UNISEC Space Takumi Conference [写真レポート]
2nd UNISEC Space Takumi Conference [写真レポート]
1st UNISEC Space Takumi Conference