2009年8月20日~25日にかけて開催された,第5回能代宇宙イベントに関して,報告致します. 第5回目を迎える今回は,カムバックコンペ,ハイブリットロケット打上,高校生を対象とした宇宙甲子園等の競技が行われ,全国から多数の大学や高専,高校が参加しました.
1.全体スケジュール
以下に本年度の能代宇宙イベント大学生競技の日程を示します.
日 | 大学生カンサット | 大学生ロケット | 能代宇宙イベント | |||||||
18日以前 | 午前 | |||||||||
午後 | ||||||||||
19日 | 午前 | 秋田大ランチャー組み立て | 設営作業 | |||||||
午後 | ||||||||||
20日 | 午前 | カンサット事前打ち合わせ(学生代表) | 宇宙甲子園開会式 カンサット甲子園 |
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午後 | ↓ | |||||||||
21日 | 午前 | UNISONランチャー組み立て | 受付・機体審査開始 大型モデルロケット打ち上げ |
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午後 |
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22日 | 午前 | カンサット競技 | |
打上げリハーサル 書類提出 |
能代宇宙イベント開会式 | ||||||
午後 | ↓ | ロケット会議(17:00~ アリナス) | 大型モデルロケット打上げ 懇親会inプラザ都(18:30~) |
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23日 | 午前 | カンサット結果報告会 (9:00~南部公民館) |
一般公開日 | |||||||
午後 |
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24日 | 午前 | ロケット打ち上げ
|ASSP
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午後 |
|TSRP STEP
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25日 | 午前 | ロケット打ち上げ
|TSRP STEP
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午後 |
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↓ |
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26日 | 午前 | 撤収 | 撤収 | |||||||
2.大学生カンサット部門
本章では,大学生カンサット部門に関して,8月21日から23日にかけての一連のイベントを時系列に沿って示します. 大学生技術交流会や開会式,懇親会等はロケット部門と共通のイベントですが,今回はカンサット側の方に記載させて頂きます.
● 8月21日(金)-コンペ前日-
【大学生技術交流会】
(写真左:技術交流会会場(南部公民館),右:学生運営代表による交流会の趣旨説明)
(写真左:技術交流会の様子,右:和田先生によるイベント全体の諸注意アナウンス)
【前日ミーティング・現地作業説明】
(写真左:前日ミーティング,右:決定した投下順番)
● 8月22日(土)-コンペ当日-
【カムバックコンペ】
(写真左:テント組み立ての様子,右:各団体の作業風景)
(写真:目標点とGPS座標獲得の様子)
(写真左:開会式の様子,右:土岐先生のご挨拶)
(写真:本年度目立った翼形状の機体)
(写真左:本部受付,右:バルーンへのカンサット搭載の様子)
(写真左:上昇するバルーン,右:会場全体)
(写真:強風に流されるバルーンの様子)
優勝:慶應義塾大学
準優勝:東京大学
第三位:九州大学
となりました.
重量 | 1回目(m) | 制御履歴 | 2回目(m) | 制御履歴 | |
PLANET-Q | 790g | 97.5 | × | 90.5 | × |
創価大 | 800g | 76.5 | × | 60 | × |
慶應義塾大 | 550g | 19 | ○ | 28.5 | × |
大阪府大A | 410g | 63.5 | × | 52 | × |
九州大 | 430g | 44.5 | ○ | 52.5 | ○ |
秋田大 | 410g | 棄権 | 33 | × | |
首都大東京 | 1000g | 34.5 | × | 51 | × |
工学院大A | 1000g | 57 | × | 150 | × |
東京都市大 | 220g | 56.5 | × | 79.5 | × |
東京大 | 500g | 100.5 | ○ | 22 | ○ |
工学院大B | 500g | 20 | × | 64.5 | × |
九州工大 | 800g | 48.5 | ○ | 72.5 | ○ |
Comebackコンペに非参加で実験のみ | |||||
早稲田塾高校生チーム | (167) | (57) | (参考記録) |
1位 | 慶應大 | Wolve’Z | 19m |
2位 | 東京大 | Tenray | 22m |
3位 | 九州大 | Recrise | 44.5m |
4位 | 九州工大 | KINGS | 48.5m |
本年度より,コンペにおける安全管理を徹底して行うためのマニュアルを作成し,その一環として,現地には,各団体が今どこにいるのかを把握する欄をホワイトボードに設け,さらには宿舎に戻ったことを運営代表に連絡することを義務化しました. これらの効果もあり,コンペを無事に終えることが出来ました.
【懇親会】
(写真左:学生運営代表による懇親会進行の様子,右:中須賀先生による東大の機体・学生の説明)
(写真左:優勝した慶應大学の様子,右:優勝トロフィーと表彰状)
(写真左:優勝した慶應大学Wolve’Z集合写真,右:優勝機体)
● 8月23日(日)-カンサット結果報告会-
【カンサット結果報告会】
(写真左:発表の様子,右:発表に聞き入る参加学生)
(写真左:早稲田塾の高校生たちの発表の様子,右:佐原先生による結果報告会に関する講評)
(写真左:PLANET-Qプレゼン資料,右:PLANET-Q代表者の受賞後の写真)
結果報告会の終了と共に能代宇宙イベント大学生カンサット部門の全日程が終了しました. その後も大学生展示説明会があった関係で,全団体は会場へと移動し,地域の方々に丁寧に機体の説明を行う等,精力的な活動を行っていました. また,午後の水ロケット教室のお手伝いをしたり,ロケット団体の打上を見学したりといった団体もおり,普段の研究生活では味わえない充実した時間を過ごせていたのではないかと思います.
(写真:水ロケット教室のお手伝いの様子)
最後にこのイベントに関わってくださった全ての学生,先生方,能代市の皆様に改めて感謝の意を述べさせて頂きたいと思います.
(写真:本年度学生運営代表の3名(左から遊佐,小林,永峰))
各団体の報告
大学チーム名 | 報告ファイル | 発表ファイル |
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慶應義塾大学(リンク) | ||
大阪府立大学Aチーム | ||
大阪府立大学Bチーム | ||
首都大学東京 | ||
東京大学 | ||
東京都市大学 | ||
早稲田塾(リンク) | ||
PLANET-Q | ||
工学院大学Aチーム | ||
工学院大学Bチーム | ||
九州大学 |