UNISEC生まれの超小型衛星

1999年9月、米国ネバダ州の砂漠で初めて缶サット*が打ち上げられ、東京大学、東京科学大学の学生グループが参加しました。 両大学の学生は1999年秋にキューブサット**(10cm角)の開発にも取り組み、2003年6月に「XI-IV(東京大学)」、「Cute-I(東京科学大学)」それぞれの打ち上げに成功しました。 現在では多くの大学が超小型衛星を開発し、打ち上げ・運用に成功しています。

XI-IV

XI-IV
東京大学
2003年6月30日

 

CUTE-1

CUTE-I
東京科学大学
2003年6月30日

XI-V

XI-V
東京大学
2005年10月27日

Cute-1.7APD

Cute1.7+APD
東京科学大学
2006年2月22日

SEEDS-I

SEEDS(FM1)
日本大学
2006年7月27日

Cute-1.7APD2

Cute1.7+APDII
東京科学大学
2008年4月28日

SEEDS-II

SEEDS(FM2)
日本大学
2008年4月28日

PRISM

PRISIM(ひとみ)
東京大学
2009年1月23日

HORYU2

鳳龍弐号(HORYU-II)
九州工業大学
2012年5月18日

RAIKO

RAIKO
和歌山大学/東北大学
打上:2012年7月21日/放出:2012年10月5日

ARTSAT1: INVADER

ARTSAT1: INVADER
多摩美術大学/東京大学
2014年2月28日

こすもず(OPUSAT)

こすもず(OPUSAT)
大阪府立大学
2014年2月28日

雷神2 (RISING-2)

雷神2 (RISING-2)
東北大学/北海道大学
2014年5月24日

SPROUT

SPROUT
日本大学
2014年5月24日

UNIFORM-1

UNIFORM-1
UNIFORMプロジェクト(代表:和歌山大学)
2014年5月24日

Hodoyoshi-3

Hodoyoshi-3(ほどよし3号)
東京大学
2014年6月19日(日本時間20日)

Hodoyoshi-4

Hodoyoshi-4(ほどよし4号)
東京大学
2014年6月19日(日本時間20日)

TSUBAME

TSUBAME
JAXA/ISAS 松永研究室
2014年11月6日

ほどよし1号

ほどよし1号
東京大学
2014年11月6日

しんえん2

しんえん2
九州工業大学/鹿児島大学
2014年12月3日

深宇宙彫刻「ARTSAT2:DESPATCH」

深宇宙彫刻「ARTSAT2:DESPATCH」
多摩美術大学/東京大学ARTSAT:衛星芸術プロジェクト
2014年12月3日

PROCYON

PROCYON
東京大学
2014年12月3日

PROCYON

S-CUBE
千葉工業大学/東北大学
打上:2015年8月19日/放出:2015年10月17日

PROCYON

はごろも(STARS-C)
静岡大学工学研究科航空宇宙講座
2016年12月19日

PROCYON

AOBA-VeloxIII(あおば)
九州工業大学衛星開発プロジェクト
打上:2016年12月9日/放出:2017年1月16日

PROCYON

TRICOM-1
東京大学
2017年1月15日

PROCYON

TRICOM-1R
東京大学
2018年2月3日

PROCYON

STARS-Me
静岡大学
2018年9月23日

PROCYON

Spatium
九州工業大学/南洋理工大学
2018年10月6日

PROCYON

Stars-AO
静岡大学
2018年10月29日

PROCYON

MicroDragon
東京大学/慶応大学/北海道大学/東北大学/九州工業大学/VNSC
2019年1月18日

PROCYON

AOBA VELOX-IV
九州工業大学/南洋理工大学
2019年1月18日

PROCYON

OrigamiSat-1
東京科学大学/日本大学/東京都立大学
2019年1月18日

PROCYON

RWASAT-1
東京大学/ルワンダ
打上:2019年9月24日/放出:2019年11月20日

PROCYON

Tsuru(BIRDS-4)
九州工業大学
2021年2月21日

PROCYON

HIROGARI(OPUSAT-II)
大阪府立大学/室蘭工業大学
打上:2021年2月21日/放出:2021年3月14日

PROCYON

STARS-EC
静岡大学
2021年3月14日

PROCYON

TeikyoSat-4
帝京大学/共同開発:(株)大日光・エンジニアリング
2021年11月9日

PROCYON

HIBARI
東京科学大学
2021年11月9日

PROCYON

FUTABA
九州工業大学
2022年7月15日

PROCYON

MITSUBA
九州工業大学
2022年10月12日

PROCYON

MAGNARO
名古屋大学
2022年10月12日

PROCYON

SpaceTuna1
近畿大学
打上:2022年11月7日/放出:2022年12月2日

*缶サット(CanSat):
「缶サット」とは、350ml入りのジュース缶サイズの”模擬”人工衛星のこと。 空になった市販のジュース缶の中等に、電池、マイコン、通信機、センサー、GPSなどを搭載し、小型ロケット等を用いて打上げ、地上に降下させながらデータ収集や通信実験等を行う。
1998年、ハワイで開かれた「大学宇宙システム・シンポジウム」で、米国スタンフォード大学工学部宇宙工学科のロバート・トィッグス教授***が「CanSat」という名で提唱し、低軌道(高度400km程度)へ打ち上げる本物の人工衛星として日米各大学での開発がスタート。当初は大気圏外へ打ち上げる予定だったが、打ち上げ用ロケットが見つからなかったため、軌道への打ち上げではなく、地上4,000メートルの高さまで上げられるアマチュア・ロケットに搭載しての打ち上げとなった。 この変更によって、缶サットは「惑星の周りを回る星」という意味での「人工衛星」にはならなかったが、機体が地上に下りてくるため失敗の要因等の究明がしやすく、実践的な教育ツールとして広まった。
参考コンテンツ:
**キューブサット物語
***ロバート・トィッグス教授スペシャルインタビュー
参考書籍:
「上がれ!空き缶衛星」著者:川島レイ(2004年 新潮社)
「キューブサット物語 超小型手作り衛星、宇宙へ」著者:川島レイ(2005年 エクスナレッジ)