学生運営メンバー:猪多 洋介
遠藤 克洋
北村 光
富平 嗣大
藤巻 直輝
横松 和
吉田 湧人
はじめに
2019年末から続く新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で,例年行っていたアメリカネバダ州ブラックロック砂漠で開催されるARLISSは開催が困難となり,その代替大会としてACTS第一回大会(Asagiri Cansat Touka Shikenの略です.)を2020年11月に静岡県富士宮市のあさぎりフードパークドローン飛行場にて開催いたしました.ARLISSではロケットによる投下を行いますが,本大会では気球を用いた投下を行いました.第一回大会は5大学7チームが参加しましたが,第二回大会となったACTS2021では初参加の防衛大学を含め11大学16チームが参加し,コロナ禍において全国の様々な大学が直接交流する貴重な機会となりました.以下にこの大会の報告をいたします.
参加団体
- 湘南工科大学 SuperNOVA
- 慶應義塾大学 Keio Team Wolve’Z
- 東京科学大学 Onigiri
- 東京科学大学 Elec.TETRA
- 電気通信大学 Carryber
- 電気通信大学 Salamander
- 東京都立大学 SSLB4
- 東京大学 DHIO
- 東京大学 A-sat-te
- 東京都立大学 さはらかんBase-Project
- 九州工業大学 KITCATS
- 東京理科大学 ぼっちゃん
- 東京都立大学 さはらかんTMU NEBULA
- 防衛大学校 防衛大学校CanSat班
- 東京電機大学 TDU Space Project
- 名古屋大学 名古屋大学稲守研究室
スケジュール
緊急事態宣言の影響により,当初の開催予定(9/16~18)から,11/20~21に日程が変更されました.
日程 | 内容 |
---|---|
2021/5/23 | キックオフミーティング |
2021/6/6 | ミッションレビュー提出 |
2021/6/20 | ミッションレビュー返却 |
2021/7/25 | 予備審査提出 |
2021/8/22 | 参加者ミーティング |
2021/8/29 | 延期決定 |
2021/10/24 | 本審査書提出 |
2021/11/10 | 本審査書返却 |
2021/11/13~14 | 事前発表会(オンライン) |
2021/11/20~21 | 大会本番 |
2021/12/19 | 成果報告会 |
2021/12/26 | 報告書提出 |
エントリー形式とレギュレーション
エントリー形式は以下の二通りです.
- Mission Competition
- 全てのチームがエントリー
- 各チームが独自に設定したミッションの内容とその到達度を評価
- Comeback Competition
- 希望したチームのみエントリー
- こちらが設定したゴール地点までの距離,到達時間を計測
- 制御履歴を提出
本大会では以下の賞を設けました.
- カムバック賞
- ミッション賞
- テクニカルシステム賞
- 総合優勝
- UNISEC賞
賞とエントリー形式,その他ルールについての詳細はレギュレーションをご参照ください.
本年度のレギュレーションはこちらです.
大会詳細
11/13~14 事前発表会
本大会では当日,各チームの交流にとれる時間が無かったため,事前にオンラインで各チーム10分程度のプレゼンをする発表会を行いました.
11/20 大会1日目
1日目は少し風はありましたが,富士山がよく見える大変良い天気でした.キャリアに少しトラブルがあり開始時刻が少し遅れてしまいましたが,学生運営の皆さんと参加者の皆さんの協力によりほぼ全ての団体が一回目の投下を終えることが出来ました.
11/21 大会2日目
2日目は曇り空で風が強く,夕方ごろに雨が降ってきてしまったため終了予定時刻の少し前に投下を終了しました.この日は0mゴールを達成した湘南工科大学を含め,良い結果を得られたチームが多く,運営としても大変見応えのあるものとなりました.二日間で16チーム全てが2回の投下を完了し,一部のチームは3回目の投下も行うことが出来ました.投下終了後,ミッション賞,テクニカルシステム賞,カムバック賞については表彰を行い,最後に記念撮影をして閉会しました.
12/19 成果報告会
大会終了後,その結果報告をオンラインで行いました.これをふまえて総合優勝,UNISEC賞を決定し,表彰しました.
新型コロナウイルスの影響で日程が変更されたことや,チーム数に対して大会開催期間が短くスケジュールがシビアだったのにもかかわらず,こうして全団体が投下を2回完了し,成果を得られたことは参加団体の皆さんとその責任教員の先生方のご協力のおかげです.本当にありがとうございました.また,大会運営を行うにあたって協力してくださったUNISEC教員の中西先生,服部先生,稲守先生には大変お世話になりました.ありがとうございました.最後になりますが,私だけではもちろん運営はできず,学生運営メンバーには様々な場面で助けてもらいました.繰り返しにはなりますが本当にありがとうございました.
大会結果
本大会で入賞した団体を以下に示します.その他の団体も素晴らしい成果をあげています.ぜひ,大会報告書をご参照ください.
カムバック賞: | 湘南工科大学 SuperNOVA(0.00m) |
---|---|
2位: | 東京電機大学 TDU Space Project(2.35m) |
3位: | 電気通信大学 Salamander(10.80m) |
ベストミッション賞: | 慶應義塾大学 Keio Team Wolve’Z(188pt) |
2位: | 名古屋大学 稲守研究室(184pt) |
3位: | 東京電機大学 TDU Space Project(182pt) |
テクニカルシステム賞: | 東京大学 DHIO(192pt) |
2位: | 東京科学大学 Elec. TETRA(191pt) |
3位: | 名古屋大学 稲守研究室(187pt) |
総合優勝: | 湘南工科大学 SuperNOVA |
2位: | 東京科学大学 Elec. TETRA |
3位: | 東京電機大学 TDU Space Project |