「肝付町発、学生ロケットでリフトオフ! 産学地ランデブーのすすめ」

JAXA内之浦宇宙空間観測所を擁する鹿児島県肝付町では、宇宙を軸とした“まちづくり”が静かに加速中です。近年は廃校施設を活用し、学生ロケットの打上げ拠点として教育活動を展開。町ぐるみで若手の“カウントダウン”を応援しています。

2025年5月、千葉工業大学が肝付町岸良海岸からロケットを打ち上げ、地域の方々と“ランデブー”しながら、技術と人の成長というミッションを達成しました。学生にとっては貴重な“スイングバイ”となり、次の軌道=キャリアや研究へと勢いをつけたことでしょう。

今後、学生ロケットをプラットフォームに、企業との“ドッキング”による共同実証も推進したいと考えています。小型センサや新素材部品の簡易な飛行評価など、軽量で柔軟な試験にはうってつけ。産官学の連携により可動式のランチャーも整備され、町としては、各方面の“地上局”と連携しながら、信号強度の高いコラボレーションを目指しています。

肝付町は、宇宙・学生・企業・地域がランデブーし、新たな軌道を描く“共創の発射場”です。UNISECの皆さまにも、ぜひこの“ペイロード”の一員としてご参加いただき、実地教育や共同研究、そしてちょっとした宇宙談義まで、一緒に楽しんでいただければ幸いです。