法人会員の声 ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社様

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に “つながる” 社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90 年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。その日本法人であるローデ・シュワルツ・ジャパンは約20年前に設立され、お客様に寄り添ったソリューションの提案や技術支援により信頼できるパートナーとしての地位を確立しております。

まず初めに航空宇宙分野向けのソリューションとして、弊社のワイドバンドI/QデータレコーダーR&S®IQWを使用したRF信号・スペクトラムの長時間記録・再生ソリューションをご紹介いたします。IQWは最大1GHzの記録/再生帯域幅を有しており、1GHzの最大帯域幅を使用した場合には約65分の記録時間を実現しています。アンテナを繋いだスペクトラム・アナライザにこのIQWを接続することで、例えば上空を通過する衛星からの信号など、刻々と変換する電波環境をIQWに保存することができます。そしてラボに持ち帰ったIQWをベクトル信号発生器に繋ぐことで記録した波形データを再生することや、記録した波形データをシミュレータ等で再利用することができます。

さらに、新世代シグナル・スペクトラム・アナライザFSWXを先月にリリースしております。このFSWXは位相コヒーレントなマルチ入力ポートを備えたクラス初のマルチチャネル対応した製品で広帯域な信号を使用したデバイス評価に最適な製品となっております。また、最新のマルチパス内部アーキテクチャによるクロスコリレーション機能を搭載することで、測定器内部のノイズを熱雑音レベルにまで低減することが可能です。これにより、低レベルなスプリアス信号評価や、高度に多重化したデジタル変調信号のEVM測定を高確度に行うことができます。また、8 GHzという広い内部帯域幅によって、Wi-Fi7/8あるいは5G/6Gに採用されている広帯域変調信号であっても包括的な解析が可能です。各種RFコンポーネントの評価から最先端の車載レーダーはもとより、宇宙航空・防衛関連アプリケーションで使用されるレーダーのシナリオ・テストや衛星テスト、さらにはWLANや5G以降のセルラー技術に対する現在のテスト課題まで、最新RFアプリケーションのための信号解析に新たな水準の性能と精度を提供が可能となりました。

ローデ・シュワルツは、航空宇宙分野における安全性、信頼性、効率性を向上させる革新的なテストソリューションを提供し続けています。