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博物館の概要
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(愛称:空宙博(そらはく))は、実機展示機体数が国内最多を誇る、国内唯一の本格的な航空と宇宙の専門博物館です。実物展示を軸に、航空宇宙技術の歩みと挑戦の物語を伝え、次世代の人材育成と産業振興に寄与する活動を行っており、子どもから専門家まで幅広い方々に親しまれています。
各務原の歴史と博物館の歩み
当館が立地する岐阜県各務原市は、1917年に国内2番目の飛行場が開設されて以来、航空機製造と飛行実験の街として発展し、近年、その挑戦の領域は宇宙開発にも広がりを見せています。こうした航空宇宙技術の歴史と挑戦を未来へつないでいくため、1996年に前身となる「かかみがはら航空宇宙博物館」がオープンし、2018年の大規模リニューアルを経て、現在の「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」となりました。
空宙博の活動
常設展示、企画展
航空分野では、現存する唯一の実機である三式戦闘機二型「飛燕」をはじめ、各務原ゆかりの国産機を数多く展示し、航空技術の変遷を実物から学べる構成となっています。また、操縦の仕組みを体験的に理解できるフライトシミュレータも設置し、航空技術への興味を深められるよう工夫しています。
宇宙分野では、H-Ⅱロケットフェアリングといった各務原で製造された実物を展示するほか、小型月着陸実証機 SLIMや小惑星探査機 はやぶさ2など、最新の宇宙開発を紹介する実物大模型や関連資料を展示し、ロケットの仕組みや人工衛星の構造、探査機の挑戦を分かりやすく伝えています。
こうした常設展示に加え、航空・宇宙に関連したテーマに焦点を当てた企画展も開催しています。2024年には新たに企画棟「スペースボックス」を整備し、これまで以上に充実した規模・内容で本格的な企画展を開催できる体制が整いました。
教育普及活動
学校向けの学習プロクラムや各種講座・イベントなど、楽しみながら学べる教育普及活動にも力を入れています。展示とあわせて、子どもたちの興味を育み、理解を深めて、未来の航空宇宙を支える人材の育成につなげています。
SPECIAL EXHIBITION
令和8年度企画展「日欧宇宙展」
令和8年10月17日から令和9年3月15日までの期間、「日欧宇宙展 ~遠くに行きたければ、一緒に行こう~」と題して、日本とヨーロッパによるロケット開発、地球観測、惑星探査などの宇宙分野での国際協力により実施されるミッションの内容を体系的に紹介するとともに、実物の宇宙機や実物大模型など多彩な資料を展示する企画展を開催します。
主な展示資料として、日本とヨーロッパが協力して進める国際水星探査計画「BepiColombo」で日本が開発を担当した探査機「みお」の熱試験モデル、雲・エアロゾル放射ミッション「EarthCARE」の雲プロファイリングレーダ(CPR)構造モデル、火星衛星探査計画「MMX」でドイツとフランスが開発した探査ローバ「IDEFIX」の車輪の実物を展示します。
さらに、「BepiColombo」や「IDEFIX」の実物大模型もあわせて展示するほか、各ミッションの目的や成果、特徴について解説パネルや映像で分かりやすく紹介します。
本企画展は、実物資料を含む多彩な展示を通じて日欧協力による各ミッションの目的・技術・成果を総合的に理解できる内容となっています。UNISEC会員の皆様も、この機会にぜひ空宙博にご来館ください。
おわりに
空宙博は、資料の収集・保存・調査研究という博物館の基本的な役割を果たしつつ、展示や教育活動を通じて、未来の航空宇宙を支える人材の育成にも力を入れています。UNISECの皆様との連携も含め、実践的な学びを支える場として今後も活動を進めていきます。



































