UNISEC CORPORATE MEMBER PROFILE

日本アマチュア衛星通信協会(JAMSAT)とは
JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会: https://www.jamsat.or.jp/)は、アマチュア衛星の開発・運用・利用に携わる会員によって運営されている特定非営利活動法人(NPO)です。
アマチュア衛星は、大学・研究機関・アマチュア無線家など、多くの個人や組織の有形・無形の協力によって開発・運用されています。また、国際的・学際的な連携のもとで、新たな衛星プロジェクトや技術開発が継続的に生み出されていることも大きな特徴です。
JAMSATは、こうした活動に主体的に取り組むとともに、国内外の関係団体と連携し、アマチュア衛星プロジェクトの発展を幅広く支援しています。
主な活動
シンポジウムの開催、各種無線関連イベントへの出展
シンポジウムでは大学衛星プロジェクトによる講演や研究発表が多数行われ、活発な質疑応答や技術交流の場となっています。
約4万人が来場するハムフェアへの出展では、衛星通信に関心を持つ多くのアマチュア無線家から貴重なフィードバックを得ることができます。
年4回の会報発行や、毎月のZoomミーティングを通じて継続的な情報交換を行っています。
UNISEC加盟団体との連携
毎月開催しているZoomミーティングには大学関係者にも参加いただき、開発中の衛星に関する技術的な意見交換や製作サポートを行っています。
アマチュア無線家と大学・研究機関を結ぶ交流の場としても機能しています。
衛星搭載通信機器の開発・試験・運用支援
トランスポンダやSHF帯通信機器の開発・製作・提供を行っています。
現在は、次世代のCubeSatにも搭載しやすい小型・高性能トランスポンダの開発プロジェクトを進めています。
情報提供・コミュニティ運営
- 会員向け・一般向けメーリングリストの運営
- JAMSATホームページでの人工衛星通過予測情報の提供
国内外の衛星プロジェクト支援
- 海外のアマチュア無線団体への衛星通信機器の提供
- 海外衛星プロジェクトへの技術・運用支援
- 国際宇宙ステーション(ISS)とのスクールコンタクトの支援
このほかにも、アマチュア衛星通信の普及と技術の発展に向けて、多様な活動を推進しています。
大学・研究機関の皆様にも、JAMSATの活動を通じてアマチュア衛星プロジェクトや技術交流にご参加いただき、ともに新たな宇宙利用の可能性を広げていただければ幸いです。
アマチュア衛星とJAMSATの沿革
-
1957年、世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられ、その電波は世界中のアマチュア無線家によって受信されました。これを契機として、アマチュア無線家の間でも人工衛星への関心が高まり、わずか4年後の1961年12月には、世界初の本格的なアマチュア衛星「OSCAR-1」が打ち上げられました。
-
その後、宇宙通信や人工衛星の開発に関心を持つ日本のアマチュア無線家が集まり、1972年にJAMSATの前身である「日本アムサット」が設立されました。同年には「AO-6(AMSAT-OSCAR 6)」が打ち上げられ、日本で初めてアマチュア衛星を利用した通信に成功しました。
-
1975年には「AO-7」が打ち上げられました。AO-7は一時運用不能となったものの、その後復活し、打ち上げから50年以上を経た現在でも、日照時には中継器が動作する世界最長寿クラスのアマチュア衛星として運用が続いています。
-
1978年、JAMSATは「AO-8」に搭載された無線中継器(トランスポンダ)の設計・製作を担当しました。これを契機に、JAMSATは衛星利用団体から、衛星搭載機器を開発する技術団体へと発展しました。このとき採用された「145MHz帯アップリンク、435MHz帯ダウンリンク」の通信方式は、「Jモード」として現在でも広く知られています。
-
1986年には、日本アマチュア無線連盟(JARL)が宇宙開発事業団(NASDA)のH-Iロケットで打ち上げた「FO-12(Fuji-OSCAR 12)」において、JAMSATはアナログ系・デジタル系トランスポンダの設計・製作を担当しました。特にデジタルトランスポンダーは、一般利用可能なものとして世界初の「空飛ぶ電子メールボックス」を実現し、小型衛星によるデジタル通信の先駆けとなりました。
-
1988年に打ち上げられた「AO-13」は、アマチュア衛星通信を実験段階から実用的な長距離通信(DX通信)の手段へと発展させました。
-
さらに、2000年に打ち上げられた「AO-40(Phase 3D)」では、JAMSATは「SCOPE計画」を推進し、宇宙からのカラー画像撮影や高精度な姿勢制御技術の実証に貢献しました。
-
近年では、2018年に打ち上げられた世界初のアマチュア無線静止衛星「QO-100」において、JAMSATは管制局の構築や地球局設備の整備を支援しました。また、日本大学の超小型衛星プロジェクトにも参画し、トランスポンダや高速通信ユニットを提供した「FO-99」の開発・運用にも貢献しています。
-
現在、JAMSATは大学・研究機関・国内外のアマチュア衛星団体と連携しながら、小型衛星向け通信機器の開発や技術支援、人材育成、国際協力などを積極的に推進しています。今後も、アマチュア衛星を通じて宇宙技術の発展と技術者コミュニティの形成に貢献してまいります。



































