UNISEC学生理事になりたい理由
ここ数年、大学における学生主体の宇宙プロジェクトが破竹の勢いで拡大しています。
例えば東大・東工大が初めて衛星製作の経験をすることになったCanSatプロジェクトは、
開始からたった4年しか経っていないにもかかわらず今や大学院生の教育用プログラムとして講義で扱われるまでになっています。
そして多くの方がご存知のことと思いますが、
6月末には東大・東工大のCubeSatが実際の軌道上に打ち上げられるところにまでたどり着きました。
この流れはさらに加速しており、現在でも多くの大学において斬新なミッションを遂行するロケット・
衛星プロジェクトが盛んに提案され、実行されています。
大学で学生自身がプロジェクトを進めていくことの意味はますます大きくなっており、
いずれ日本の宇宙開発に大きな影響を与えていくものと考えられます。
しかし日本の現状では、大学の予算不足は当然の懸念事項として、他にも衛星では打ち上げロケットや周波数の問題、ロケットでは打ち上げ場所やその他法的な問題など
解決すべき課題は山積しています。これらは一つの大学だけで対処できるほど単純なものではありません。このような中、UNISECというNPO団体が設立されることは必然
的ななりゆきだったのかもしれません。
UNISECはまだ生まれたての赤ちゃんです。現在起こり始めている大学宇宙プロジェクトのビッグバンを一過性のものにしないためにも、今はこの赤ちゃんを大事に育てていかなければなりません。学生主体のプロジェクトを支援する機関であるからこそ、
将来UNISECが立派な大人になるためには、学生のしっかりとした主張・意見を組み入れていくことは必要不可欠だと考えます。私は、自分がこれまで経験してきたことを
この場で生かし、大学宇宙プロジェクトが次々と成功していくように、そして多くの学生や国民が宇宙に対してもっと関心を持ってもらえるように、微力ながらUNISECに
貢献できたらと考えています。