第四回 衛星 情報共有のための会議 報告書
2011年度UNISON代表
牟田梓(東工大)
1. 目的
- 【本プロジェクトの目的】
- UNISEC衛星団体で技術情報を共有できるようにすることで
- 各団体での開発活動の促進
- 将来的にUNISECとして、加盟団体が協力し一つのことを行う基盤作り
を行う
- 【本会議の目的】
- (1)ワークショップで行った発表会の反省をまとめる
- (2)3月に実施予定の発表会の詳細を検討する
- (3)次年度の運営体制に関して検討する
- (4)取り組みの価値を高める方法に関して議論する
2. 日程・場所
日時 | 2011年12月17日(土)13:00〜18:00 |
場所 | 首都大学東京 |
参加大学 | 筑波大、東大、創価大、東海大、慶応、首都大、都立産技高専 (skype)東工大、横国、道工大、大阪府立大、帝京大、九大 |
3. 議題
3.1. ワークショップでの発表会の反省
UNISECワークショップ2011中に行った衛星MTGでの発表会に関して、反省をまとめた。
事前準備の段階では、時間が足りず、発表者の方が作ってくださった資料の査読を行うことができなかったという意見が出された。
また、発表会当日は最初の方で、質疑応答の時間に学生の質問が少なかったことも懸念点である。
先生方からの意見を一度に引き出し、まとめる場にできたという点ではもちろん大変有意義であったと考えるが、今後はより学生が発言しやすい雰囲気にしていく必要がある。
具体的には司会者が参加者に話を振ることや、事前にテーマに関しての経験値情報を手に入れておくなどの方法が考えられる。
今回の発表会では、テーマを放射線試験とし、新規参入団体と試験を数多く経験している団体の両側の立場の団体がそれぞれ発表を行った。
テーマを一つに絞ったこと、冒頭に『放射線試験とは?』という教科書的な内容の発表を行ったこと、経験値順に発表者を並べたこと、発表件数などはいずれも適切であったということで意見が一致した。
新規参入団体の代表として大阪府立大学が発表を行ったが、その内容に関して、教科書で調べられるところまで調べてあり、その上で、教科書には書いていない実際にどうしたらよいのか、の部分が質問事項として会場に投げかけられ、新規参入団体の参加スタンスとしてとても良かったという意見がでた。
一方で試験を数多く経験している団体はある程度情報が伏せられている部分もあり、今後どのレベルで情報を公開していくのかは参加団体同士のすり合わせが必要だと考えられる。
発表内容の悪用を防ぐために、発表会当日は誓約書への署名をお願いしたが、実際は発表中に人の出入りが見られ、今回は個別に対応したが今後の対応を検討していく必要があることが分かった。
発表会当日に、参加者に依頼したアンケートでは、おおむね好評であったが、当日にその場で議論した方が良かった質問が記載されていることもあり、今後の質疑の時間の取り方、アンケート用紙への注意事項の記載が必要である。
また、『もしまたこういう機会があれば参加したい』など、衛星開発を行っている学生が主体となって運営しているにも関わらず、自主運営の意識や互助の意識を参加者に伝えることが徹底できなかった点は反省点である。
これに対しては、少なくとも今回の発表会で行ったような、この取り組みの趣旨説明をすべての発表会で行う必要があることが確認された。
今後は、発表者の方にアンケートに記載された質問事項をお送りし、発表資料の後ろに質疑資料を作成していただき、UNISECサーバー上にあるパスワード付きのWikiに資料をUPしていく予定である。
発表会の様子
3.2. 3月の発表会の詳細
ワークショップでの発表会の反省を受けて、3月の発表会の詳細を検討した。
以前は、3月の発表会はサブシステムごとに時間を区切って丸一日行うという予定であったが、人的リソース、議論の深さなどから1,2テーマに絞って議論を行った方が良いという結論になり、テーマとしては衛星のバスシステムである電源系・通信系と定めることとした。
詳細なテーマの指定は行わないが、電力収支計算や冗長設計など、衛星開発を行っていく上で『必ず動く衛星を作る』ために必要な情報を共有したいと考えている。
日時は卒論/修論を考慮し3月中旬の土日に設定する。
場所は東京大学を検討している。
また、アドバイザーとして、前回発表会も参加いただいた東大・中須賀先生、東京理科大・木村先生、都立産技高専・石川先生を及びするとともに、通信系ということで、同じUNISON内のWGであるGSNへの呼びかけ、また、JAMSATの方などへの告知も行っていく予定である。
発表会中に提案された、放射線試験にお詳しい先生による講演会や、先日発表されたJAXA相乗り小型副衛星に設定された6団体の発表会などの他のイベントとの併催も議論されたが、まだ固まっていない本取り組み自体をまずは形にするべきということで、これらの企画は次年度以降に持ち越すこととなった。
3.3. 次年度の運営体制
現在代表である東工大・牟田が本年度で卒業してしまうこと、ワークショップでの発表会から新たな運営メンバーが参加してくれていることなどを受け、次年度の運営体制を話合った。
結果、以下のような体制で運営していくことで合意した。
次年度運営体制
代表 | 滝澤(東大)、田中(慶應大) |
発表会 | 別所(府大SSSRC)、岡村(筑波大「結」プロジェクト)、毛内(創価大)、錦沢(首都大)、賀来(産技高専) |
WEB | 養王田(首都大)、嶋津(筑波大STEP)、土井(九大ダイナ研) |
参加者管理 | 草野(東海大)、島谷(道工大) |
3.4. 取り組みの価値を高める方法
取り組み自体の仕組みに関しては、会議の時間の都合上、今回は議論することができず、次回へ持ち越しとなった。
4. 総括
本会議ではワークショップ中に行った、情報共有のための発表会の運営の反省を行い、次回発表会への見通しを付けた。
また、次年度以降の体制に関して決定した。
次回会議は1月15日(日)に都立産業技術高専をお借りして行う予定である。
会議の様子
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