第一回 衛星 情報共有化のための会議 報告書
2011年度UNISON代表
牟田梓(東工大)
1. 目的
- 本プロジェクトの目的
- UNISEC衛星団体で技術情報を共有できるようにする
- 本日の会議の目的
- UNISEC内の情報共有ができるようにするために
- 現在の状況を整理し(参加者の認識を統一し)
- 検討が必要な項目を洗い出し、(全部、今日解決する必要はない)
- 実現のためのスケジュールを立てる(着地点)
2. 日程・場所
日時 | 2011年10月7日(金)14:00〜19:00 |
場所 | 東京工業大学 大岡山キャンパス |
3. 議題
3.1. 情報共有の目的・メリット・デメリット
本会議は情報共有を行いたいメンバーで行われたが、情報共有の欠点や危険性、他に迷惑をかけることなどを事前に認識し、なるべくそのような状況にならないようなシステムにするために、最初にこの議題で議論を行った。
利点にかんしては
- コストが下がる
- 自分たちの開発方法が独りよがりでないことの確認ができる
- 信憑性/確実性が上がる
欠点に関しては
- 機密情報など流出してはならないものが流出する可能性がある
- なにも考えないで、衛星開発ができてしまうようになるかも(教育的観点からみると問題では?)
- データベースを作る労力だけかかって、実際には役に立たない/使われないで終わる可能性がある
欠点の1点目に関しては、ひとまず現段階では流出すると危険な情報に関しての共有は行わないことで一致した。
2点目に関しては、
- 情報の真偽を自分で判断し、取捨選択できるようになるのも学び
- 結局、うのみにしたら自分のためにならないので、自己責任
- 共有する内容のレベルを考える(あまりに手取り・足取りな内容になりすぎないように)
という意見が得られた。
3.2. 共有する内容
まずは、各自が開発している中で、どのような情報があったら便利かという観点で思いつくままに、項目を挙げていった。
衛星開発とすると範囲が広すぎると考え、今回は環境試験に範囲を絞って上げていった。
上がった項目は以下である。
- 試験手順書
- 試験の評価方法
- 試験場所
- 予算
- トラブルシューティング
- ミス
- 参考文献,教科書
- 試験結果
- テクニカルターム辞書
- 安全審査資料
- 担当者(団体の質問の窓口となってくれる人)
- スケジュール
- 条件の設定方法
- 報告した論文
- 作業的なヒヤリハット
- 技術的なヒヤリハット
- 軌道上での実証情報
- ポリシー(どこまで確認して,何を確認しなくてよいとか)
- 素子の種類,品番
この中で、3.1で議論した内容に該当するもの、すぐに公開できそうなものなどの区分けを行い、最終的に今回第一弾として、試験場所・参考書・担当者・スケジュール・ヒヤリハットなどの共有を行うことにした。
3.3. 共有方法
データを随時WEBなどにあげていくだけでは、そのうちデータが集まりにくくなり、機能しなくなると考え、定期的に発表会を行うというアイディアが挙げられた。
発表者が発表のために作ってきた資料をWEB等で保管していく流れが良いと考えられる。
発表会の頻度としては、総会時とワークショップ時に加え、春と秋に1回ずつ行うのが良いのではないかという認識で一致した。
3.4. 共有する人の制限/運営者
データを共有するにあたっては、衛星開発に関する情報を他に流出しない、悪用しないなどの規約を作り、それに同意した者のみが、このプロジェクトに参加できるということで決定した。
同一団体内で開発している過程で、誰かが情報を持っていたら、他のメンバーに伝わってしまうことは避けられないため、加盟は団体毎で必ず全員参加とする。
また、団体で1名、このプロジェクトを運営するメンバーを輩出することも義務とした。
4. 総括
本会議では、UNISEC内の衛星開発団体の情報共有に向けた話し合いを行った。
議論の中では、発表会を行うといった、具体的な仕組みを話し合うことができた。
今後は、本年度ワークショップでの第一回目の発表会を目標に、会議を重ね準備していく予定である。
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