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<インターネットを用いた遠隔操作> 地上局ネットワークを構成するに当たって一つの問題があります。 この負担を軽減しない限り、そのようなネットワークに参加したいと考える局は少ないでしょう。そうなれば、数多くの地上局を持つ大規模なシステムへと発展させることは困難となります。地上局ネットワークを構成するに当たって、地上局間の協力を行う部分の大幅な自動化が必要となります。 ところで、現在は、衛星通信を行う地上局において、パソコンを使って制御からデータ処理を行うことは、非常に一般的なこととなっています。例えば、WiSPなどのソフトウェアを用いることで、ほぼ全自動で衛星との通信を行うことが可能となっています。 一方、パソコン同士は、遠隔地であってもインターネットによって容易に、しかも安価に接続することが可能となっています。われわれの注目するポイントはここにあります。 インターネットを用いることによって、遠隔に無線設備を操作するシステムや、遠隔で取得したデータを転送するシステムを、非常に少ない労力で実現することができます。同時に、そのシステムは、さほど人間が関与しなくても、自動的に衛星との通信運用を行うことができるのです。われわれの地上局ネットワークにおいては、そのようなネットワーク技術を一つの核に置いています。 われわれの目指すモデルは次のようなものです。
ある運用者が、ある衛星の受信を行うことを考えます。 このようなシステムを実現するために、われわれは当然ソフトウェアを開発する必要があります。しかし、われわれは単なるソフトウェアの開発を行い、協力者に対してそれを配布しようとしているわけではありません。
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