UNITEC-1 web site
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アマチュア周波数による運用のご協力のお願い

UNITEC-1信号受信システム

電波受信に関しての詳細は、下記のページをご覧ください。
UNITEC-1信号受信システム

各大学のFSKパケットのフォーマット情報

UOBCのデータ解析にもご協力頂ける皆様は、下記のファイルをご参照ください。
PDFファイルUNITEC-1テレメトリについて

UNITEC-1の地上実験でのデータ

UNITEC-1の電波を取ろうとがんばってくださっているアマチュア無線家の皆様に、以下の情報をお送りします。
UNITEC-1の地上実験でのリアルデータです。(4月9日取得)

  1. UNITEC-1の約30分のCW送信の音(5.84GHzを435MHzにダウンコンバートした送信音)
  2. メジャー通信内の約5分のFSK送信の音(435MHzにダウンコンバートしてFM復調したもの)
  3. エクセルファイルUNITEC-1の送信周波数の送信時間による変化(発振子の温度変化によるもの)

世界初の深宇宙に向かう大学衛星UNITEC-1の追尾および信号受信のご協力のお願い

下記PDFファイルをお読みください。
PDFファイルVer.1

金星に向かう深宇宙人工衛星UNITEC-1に関するお願いと受信協力の呼びかけ

UNITEC-1はH-IIAによる金星探査機Planet-C(JAXAの開発)と相乗りで2010年(予定)に金星に向かう軌道に投入され、その途上で以下のような種々の技術的実験を行う人工衛星(地球重力を離脱するという意味では「人工惑星」)である。

  1. 複数の大学の開発したオンボードコンピュータの軌道上での性能評価試験を、「放射線の強い深宇宙の環境の下で、最後まで正常に動作し続けるコンピュータが勝ちとなる」ようなコンペティション形式で実施する。
  2. 深宇宙から来る非常に弱い、低ビットレートの信号を受信する長距離通信技術の試験を行う。
  3. 上記の信号を頼りに、衛星の軌道とそこからドップラーシフトを推定し、衛星運用に反映する技術の試験を実施する。

このうち、2)3)に関しては、世界中のアマチュア無線家に受信協力を頂き、共同実験にさせていただければと考える。
たとえば、アマチュア無線家の個人やグループで、UNITEC-1のデータを使って2)3)の技術の向上・実証実験を実施していただき、その受信データを我々にご提供いただくことにより、我々は1)の実験をできるだけ遠距離まで実施できることなる。
また、信号は1bps程度のビットレートのビーコンが主であるので、複数アンテナで受信した信号を重ね合わせてS/N比を向上させ、より深宇宙まで信号を受信できるというような実験を、たとえばコンペティションをアマチュア無線コミュニティで実施していただければありがたいと考える。
UNITEC-1の打ち上げ・運用のチャンスを利用した、このようなご提案をアマチュア無線家の方々からいただければ幸いである。

UNITEC-1は、日本における超小型衛星開発コミュニティであるUNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)所属の20大学の共同で開発が進められている。
これらの大学のいくつかはすでに自前の衛星を宇宙に打ち上げ(東大のXI-IV,XI-V、東工大のCUTE-1,CUTE-1.7+APDなど)、アマチュア周波数帯を使って、無線技術、衛星技術の向上につながる種々の実験を実施して、アマチュア無線コミュニティとの良好な関係を築いてきた。
UNITEC-1においても、営利目的ではなく、所属メンバーの個人的な無線技術の興味の追求によって自己の訓練、通信および技術的研究の業務を目的とする宇宙無線通信を行うべく、また、上記のようなアマチュア無線の方々との共同実験を実施させていただくべく、アマチュア周波数帯の使用をお願いする次第である。

UNITEC-1の運用にあたっては、全世界のアマチュア無線家に広く情報提供を行うため、UNITEC-1のホームページの活用と同時に、(社)日本アマチュア無線連盟や日本アマチュア衛星通信協会等の関連団体に協力を依頼し、できるだけ多くのアマチュア無線家に協力・参加を呼びかけたい。
UNITEC-1は大学が開発した深宇宙衛星と言う意味でも、アマチュア周波数を使う深宇宙衛星という意味でも世界初であり、これが世界中のアマチュア無線家が深宇宙からの電波受信を楽しめる大きなイベントになることを期待したい。