打上げ決定
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証言:中須賀 真一(なかすか・しんいち) 朝、ホテルの会議室にいったら、「ハーイ」といわれて、面食らいました。トロント大学の旧知の先生が来ていて、びっくりしました。でも、緊張がそこでとけて、いい雰囲気ではじめることができました。3日間、缶詰になって、インターフェイス調整や、打上げ直前の準備作業のロジスティクスや、通信系の話とか、インターネット回線の値段とか、事務的なことから技術的なことまで、いろいろ話し合いました。打上げまでのプロセスとか、打上げまでにどんな資料を用意しなければいけないかとか。セキュリティの話もありましたね。 資料が一部ロシア語だったので、まいりましたが、説明してくれるのを聞いて、こういうことかと推測したりしました。こちらもたくさん質問を用意していっていたし、向こうも、こちらがどんな衛星をあげるのか知りたいしで、3日間、技術的に不明確なところを明確にしていくという感じでした。 雰囲気ですか?混沌とした感じでした。前で誰かがプレゼンをしていても、別のところで突然議論が始まったりするんです。ものすごく緊張して乗り込んだんですが、意外に楽しかったですね。こうやってやるんだというのがわかったのが大きな収穫でした。 |