2016年度 学生代表


賀来 将大|中村 将大|八島 京平
賀来 将大

賀来 将大 さん

所属:首都大学東京 システムデザイン学部
航空宇宙システム工学コース 学部4年

1.学生代表を希望する理由

○ UNISECという組織の必要性の再確認

UNISECに参加している人の多くは,「最初からUNISECという団体に入りたくて入った」人ではなく,「宇宙開発がしたい!と思ったら,いつのまにか入っていた」人ではないでしょうか. 実際皆さんがUNISECに対してどのようなイメージをお持ちかは分かりませんが,そういった経緯で参加されていると「なぜ参加する必要があるのか」「なぜこういった活動をしているのか」といった疑問を抱いている方も少なからずいらっしゃるかと思います.

冒頭からネガティブな書き出しになってしまいましたが,私自身はそうは思っていません. 現在所属している大学に編入する以前,高専に在学していた頃にUNISECに加盟して,来年度で7年目を迎えます. UNISECに参加してから現在に至るまで,北は北海道から南は九州に至るまで多くの団体の方々と交流する機会に恵まれ,衛星開発をする上で有益な情報を沢山得ることができました.

だからこそ,私自身の経験を活かして「UNISECという組織に入って良かった」と思って頂けるような活動を目指していきたいと考えております.

2.学生理事になって実現したいこと

○ UNISECとは何なのか? - 加盟団体への活動アピール -

皆さんはUNISECのことをどの程度知っていますか?

「総会やWSで活動報告や情報共有を行っている」等,ざっくりとしたことはご存知かと思います. 一方で,具体的にどのように運営しているか,ご存知の方はごくわずかというのが実情ではないでしょうか? 多くの方は「よく分からないまま年度始めに3,000円の年会費を納めて,よく分からないうちにメーリングリストに登録されて,よく分からないうちに1年が過ぎてしまう」,そんな状況かと思います.

UNISECに加盟している団体(加盟校)数は50近くにのぼっており,学生会員数だけでも900名を超えているなど(),UNISECという組織の規模が年々大きくなっている一方で,先に挙げたような状況はよくないと危惧しております.

900人以上もメンバーがいれば,きっと自分たちで想像できること以上にすごいことが出来ると思います. その「すごいこと」に踏み出す前に,まずはUNISECに加盟している皆様にお伝えすべく,使えるツール(Blog等)をフル活用して「UNISECとは何なのか?」をお伝えてしていきたいと思います.

○ UNISECとはどうあるべきか? - 今実施している活動の整理・未来に向けたビジョン策定 -

UNISECでは総会やWorkshopといったUNISEC主催イベントの運営は勿論のこと,能代宇宙イベント・ARLISSの運営や,UNISEC-GLOBALといった海外に対する活動等,様々な活動を行っています. どれも面白いイベントであると思いますが,「とりあえず誘われた」「先輩から出ろと言われた」等,何の為に実施しているか,きちんと理解する余裕もないまま「なんとなく」で参加している人も多いのではないでしょうか.

たとえ「なんとなく」であっても,興味を持って参加していれば,そのこと自体は悪いことではないと思いますが,「そこで何を得たいか?」「何を目指して実施しているのか?」をきちんと整理する機会は,この活動を長く続けていこうとするならば必要不可欠なものだと思います.

UNISECという組織が誕生してから十数年が経っていますが,今後も有意義な活動を行っていく為にも,これからの活動を通じて,「何を目指して」「どんなもの(こと)を得ていくのか」をきちんと整理し,「その為に必要な活動は何なのか?」をUNISEC全体で話し合っていきたいと考えています.

○ UNISECをどのように活かすか? - UNISEC全体の技術力向上 -

UNISECがもつ最大の強みは「人と人とのつながり」だと思います. UNISECには900人以上の人が所属している訳ですので,自団体だけで考えているだけでは到底得ることの出来なかった知識や技術,ノウハウなどを得られる可能性があちこちに転がっていると思います.

一生懸命活動に取り組んでいても失敗してしまうことはあると思いますが,衛星やロケット,CanSatの開発では,貴重なリソース(時間・人・お金・打ち上げ機会,等)を使っている以上,失敗はなるべく最小限に抑えることが必要になってきます.

団体内でもそれぞれ「どういったら上手くいくか?」「失敗した箇所をどう改善すべきか」等,失敗をなるべく減らし,より高いレベルを目指すべく,様々な活動を行っているかと思いますが,UNISECの持つ「強み」を利用すればより効率よく,確実にステップしていけるのではないでしょうか.

各WGでも様々な取り組みを行っていると思いますが,それらの活動をより一層充実させ,UNISEC全体の技術力向上に繋がるような体制づくりを行っていきたいと思います.

賀来 将大

3.自己アピール

「航空関係のことをやりたい!」という思いを漠然と抱いて都立高専に入学し,いつの間にか超小型衛星プロジェクトに関わるようになってから,来年度で8年目を迎えます. 単に「面白そう」という思いで入ってから7年も8年も(あるいはそれ以上)関わりたくなる程の魅力を「宇宙開発」というのは持っていると思います. 面白いことも沢山ある一方で,もう放り出したくなる程やっかいなトラブルに見舞われることもよくありますが,そういったことも全部引っくるめて,「宇宙開発とは何なのか」「何がそんなに面白いのか」,衛星とかロケットとかCanSatとか,そういった枠組みを超えていろいろな方々とお話できればと思います.

あまり自分からあれこれ話しかけるようなタイプではないので,見かけたら是非声をかけてもられると嬉しいです. 至らぬ点も多々あるかと思いますが,精一杯頑張っていく所存ですので,どうぞ宜しくお願い致します.


中村 将大

中村 将大 さん

所属:東京理科大学木村研究室

「UNISECとして多くの団体が集まることを生かし、宇宙開発技術の向上と蓄積に寄与する」
UNISECに加盟する団体は年々増加し、現在の加盟団体数は70団体と非常に大きな組織となりました。 このことはUNISECの掲げる理念やこれまでの成果が認められて成し遂げられたことであり、今後もこの規模や団体間のつながりを生かしながら活動を発展させていきたいと考えています。

 

1.初心者から玄人まで、大会やUNISEC組織に参加できる仕組みづくり

UNISECは成長中の団体であり、これまでと異なるWGの活動に取り組む団体や新規加盟団体も増加しています。 一方で団体間のギャップも発生しており、技術・運営の両面からこのギャップをなくす必要があると考えています。 また加盟数の増加によりUNISECで出来ることが増えると同時に、全体を統括し運営する役割も重要になっています。 私はUNISECの理念である「自助努力」と「互恵」を基本に、当初から加盟している団体はもちろんのこと、新規に参加する団体や学生も適切な役割を担えるような、継承の仕組みをつくりたいと考えています。 曖昧な運営面を明文化することで初心者にも参加しやすい仕組みを作るとともに、経験のある学生をメンターとして輩出したりすることで、学年・団体を超えた情報共有や運営を可能にします。

2.技術の向上と蓄積、SE/PMを意識した開発ができる仕組みづくり

多くの団体が加盟することにより、それぞれの団体が持つ技術を生かすことが可能になりました。 これまで団体間の競争により個々の技術を向上することが行われてきましたが、これと同時に、より大きな目標に協調して取り組むことのできるよう、技術の蓄積や共有も重要になると考えています。 Webベースの情報共有/蓄積や、SNSなどを通じたチーム間情報共有の仕組みづくりを行うと同時に、技術交流会や審査会などリアルの場での交流を行うことで製作・マネジメント双方の技術の共有を図ります。

中村 将大

3.学問領域・国籍を超えた交流の発展

UNISECの特徴として、ロケット・衛星・CanSatの異なる3つの分野の学生が集まる学際的な組織であることが挙げられます。 これまで行われてきた交流会WG・広報WGの活動を活発化するとともに、技術共有の基盤を共通化することで、分野間の技術・経験の共有を図りたいと考えています。 また国際化の面ではUNISEC GlobalやARLISSなど国を超えて交流のできる環境も整いつつあります。 こういった海外へ渡航して行う活動を支援するとともに、国内イベントについても国際化を図ることで、より多くの人が刺激しあえるような環境づくりを目指します。

私の長所は、様々な技術に興味をもち、主体的に活動に取り組むことです。 幼いころからものづくりに興味を持ち、個人でのプログラミングやハッカソンを通じたサービス開発などを行ってきました。 大学の学部4年時にはCanSat製作を行い、チーム開発ならではのスケールの大きさや楽しさ、難しさの双方を経験しました。 私はこうした技術への興味・関心を生かし、各団体の開発を促進しその楽しさや面白さを広めることで、UNISECでの豊かな宇宙教育の実現に貢献したいと思います。


八島 京平

八島 京平 さん

所属:東京工業大学
工学部機械宇宙学科 学部4年

1.学生代表を希望する理由

UNISECはいくつかのWGに分かれており、それぞれのWGが大きな成果を上げております。 衛星WGでは多くの超小型衛星から大型衛星が打ち上げ、CanSatWGでは例年のARLISS開催が挙げられます。 ロケットWGにおいても、能代をはじめとする宇宙イベント・打ち上げ実験の開催や安全管理基準の更新などが行われております。
しかしながら、ロケットWGは未だペイロードの軌道投入というロケットに求められる基本的な成成果を上げることができておりません。 近年の所属団体増加に伴う射場管理や自作エンジンの枠組み策定なども実状に追いついていない状況となっております。
現在まで多くのロケットWGに所属されてきた方々が目標である軌道投入を目指して努力を積み重ねてまいりましたが、数年前から目立った進歩が感じられません。 これは、上記の新たな問題に加えて、開発のスプロール現象のようなものが原因と考えております。 これらの問題を解決するためには現状のWG構造では不十分です。 そのためにWG構造の改新と実現可能なロードマップの策定を行っていきたいと考えております。
技術的な問題の他に海外にも目を向けたいと考えております。 昨年の10月にイタリア、ミラノ工科大学で開催されたEuropean Aerospace Student Meeting for Experimental Rocketry 2015に参加しました。 ここでは、欧州の大学生が作成したロケットや活動の報告を聞き、日本の活動に関して発表を行いました。 期間中には欧州の大学生が参加する競技会の会議にも参加させていただき、日本国内のみならず、海外とも切磋琢磨していかねばならないことを強く実感しました。
CREATEや学生運営での経験を活かし、一層努力してまいりますので、御指導御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2.学生理事になって実現したいこと

○ WG構造の改新

現在のロケットWGは散発的に問題に取り組むチームが結成される形となっています。 過去には安全基準書の作成や飛行経路のシミュレータ解析に対してチームが組まれていました。 しかし、安全管理や射場管理は毎年の活動が必要な問題です。 そのため、来年度からWG内にサブWGとして安全管理・自作エンジン・射場管理・広報の4つを設置したいと考えております。 各サブWGは通年で問題点の管理・議論を行い、総会・WSで発表を行います。

○ ロードマップの策定

近年のWG運営では、目的が曖昧になりWGとして向かう先が明らかになっていませんでした。 特にロケットWGでは具体的な目標がなく、活動が基準の策定などにとどまっています。 WG全体の技術の向上のためには長期的かつ具体的な目標が必要であると考えています。 来年度は2年から5年の単位でWGとしての目標を設定し、来年度以降も継続的に活動できるよう努めてまいります。

○ 自作エンジンのガイドライン

ここ数年、自作エンジンの開発に乗り出す団体が増加しています。 しかし、実際に燃焼試験まで実施している団体は限られています。 これは開発手法や燃焼試験の安全管理方法が確立していないためと考えています。 ぞのため、来年度はUNISONプロジェクトとして自作エンジンの開発を行い、開発手法や安全管理基準について議論、資料の作成を行います。 くわえて、このプロジェクトのデータはWG内で公開とし、自作エンジン開発の裾野拡大に役立てます。

○ 安全管理基準の改訂

ロケットWGには安全管理基準が存在し、ロケットを取り巻く環境が変化しているものの、昨年度まで改定が行われていませんでした。 そのため、今年度は能代の安全管理担当補佐を中心に改定を行いました。 今後も環境の変化やWG全体のニーズに合致した基準とするため継続的に改定できる仕組みづくりを行います。

○ 海外との交流・競技会の開催

UNISONでは毎年、UNISEC-Globalで活動報告を行っています。 しかし、UNISEC-Globalは衛星の話題が多く、ロケットについての交流は多いとはいえません。 そこで、来年度のUNISEC-Globalでは“International Rocket Competition”として議論を行い、2年後を目処に実施したいと考えています。 また、昨年のEASM(EuropeanAerospaceStudentMeeting)で交流した欧州のロケットチームとの交流も行えればと考えています。

3.自己アピール

私は小学生の頃より宇宙やものつくりに興味がありました。 その興味を持ったまま大学まで進学し、CREATEやUNISECに出会いました。 はじめは能代宇宙イベントのCanSat部門に、続いてロケットの製作を手伝い、今では研究室で超小型衛星のミッション部を担当しています。 今では能代や大島で運営として活動しています。 このような活動を通して、宇宙工学を志す学生全体として発展していくためにはどのようにすればよいかを考えるようになりました。 今では毎日のように新しいアイデアが浮かぶようになりました。
理事に就任した後には、上記の目標を達成すべく尽力したいと考えています。 目標達成のため、みなさまのご教示ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。