キューブサット物語について
キューブサット物語は、筆者が、キューブサット開発に関わった方々のお話を聞きながら、現在進行形で書き留めている「物語」です。キューブサットという小さな衛星を学生が作って宇宙へ打ち上げるというプロジェクトが進行しているその場に偶然居合わせるという、幸せなご縁を得た筆者が、物語を紡ぎます。
本物語は、テーマごとに語り手を変える構成をあえてとっています。 同じ体験をしていても、人によって、見え方・感じ方が違います。キューブ(六面体)は、一方向から見ると、三面だけが見え、裏の三面は見えません。同じように、ある方向から見ると、見えない部分が出てきてしまいますが、あえて、テーマごとの中心人物の口を借りることにしたのは、実にユニークで個性的な、魅力あふれる登場人物の面々の「世界の見方」を通して、語ってほしいと思ったからです。彼らの前向きなチャレンジ精神があったからこそ、数々の障害を乗り越えて、ゼロからはじめて、ほんの4年で、衛星を打ち上げるところまで来られたのだと思います。
キューブサット物語は、まだ始まったばかりです。これから、どんな物語が展開されていくのか、筆者にもわかりません。でも、未来がいまここで創られているという感じがしていて、いつもワクワクしています。
なお、文章や内容についての責は、すべて筆者にあります。お気づきの点などありましたら、どうぞご指摘ください。また、追加情報や証言、感想などありましたら、どしどしお寄せください。この物語は、多くの皆様とともに、これから作っていくものです。そして、これを契機に、すばらしい続編の物語がたくさん生まれることを願ってやみません。
この、得がたいめぐりあわせに、感謝をこめて。
2003年6月吉日 川島レイ
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